授業レポート

2017/4/17 UP

セコリ荘が『ものづくりの学校』になる理由
コミュ二ティから課題解決を目指すための進化

【セコリ荘が『ものづくりの学校』になる理由 コミュ二ティから課題解決を目指すための進化】

今回の授業は、これからの繊維業界を担うお三方が先生でした!

繊維産業のものづくりの課題解決を主とした活動をしているコミュニティスペース、セコリ荘のファッションキュレーター 宮浦さん。

宮浦さんが新しく開く場「ものづくりの学校」の共同責任者である、EVERY DENIM山脇さん。

そして、「ものづくりの学校」の講師の一人でもあり、兵庫県西脇市に移住し産地専属のデザイナーをされている、hatsutoki村田さん。

このお三方の貴重なお話を聞きつつ、「ものづくりの学校」の雰囲気までも味わえてしまうというなんとも贅沢な授業でした!


まずは、宮浦さんのお話から。

服飾を学んだり、産地を回るライターのお仕事をしている中で感じたことを活かし、ガレージを改装してつくったテキスタイルのショールーム、それがセコリ荘。そしてそこで週末にだけ開かれるおでん屋さん。

いろいろな業界や職種の人たちが集い、コミュニティが生まれ、今まで接点のなかった人たちの『パイプ』となる場所に。

そこから、滞在しながらビジネスの種を探す活動も始まり、プラットフォームメディア「テキスタイルジャパン」など新たなサービスも生まれてきたのだそうです。

どの活動もとてもステキで、宮浦さんご自身が楽しんでいるのが伝わってきて、聞くこちら側もすごくワクワクしました。中でも「職人さんとデザイナーの間に共通言語がなかったので、間で翻訳するような場所です」という言葉に大共感してしまいました。繊維業界の抱える課題は初めて知ったのですが、宮浦さんのような「繋ぎ役」の重要性を感じるお話でした!


その後は、EVERY DENIM山脇さんのお話です。

瀬戸内デニムの魅力を知り、学生起業で兄弟でデニムブランドを立ち上げた山脇さん。


ワークショップやポップアップショップを精力的に行い、デニム愛が深いですが、服飾を専門に勉強してきたわけではないからこその、革新的なアイデアが生まれるのだと感じました。クラウドファンディングを利用した事業の立ち上げや、企画して製品化して売るオンラインサロンの運営などもそのアイデアの一部。産業構造を理解し俯瞰して展開する、そういう人材が参入し産地だけではできないアイデアで繊維業界をアップデートしていく、そういう未来をイメージさせてくれました。キラキラした若い力!


最後はhatsutokiデザイナーの村田さん。


「見たことのない繊維に出会ったときの感動は半端ない!」という想いを源に産地に移住した経験、現場視点のリアルな織り・染色加工・サイジングなどのお話をしてくれました。すべてが現場にいないと分からないことばかりで、とても貴重なお話でした。

村田さんも講師の1人である「ものづくりの学校」。この学校では、このようなプロの知識や技術を知ることができるようで、それってすごいことだな…と思いました。

村田さんは「産地は当たり前でないことを当たり前にやっている」と仰っていましたが、産地以外の人が知らなすぎるのかもしれません…。日本の産地の技術力を知りたい、知って欲しいと感じました。

また、「産地の中のデザイナーの役割」のお話に刺激を受けました!どのようにデザインを活かすはもちろん、どう根付かせるか、育成するかもデザイナーの役割で、その時だけではなく10〜20年先も考えた基盤整理が大事だということは、繊維業界をはじめどの業界にも通じる話で、ここで頷く生徒さんが多いのが印象的な、大切なお話でした。


三人三様のお話でしたが、キュレーター・起業家・デザイナーと職種は違えど

枠を超えて繊維業界を盛り上げていっている様子は、「もっと自分もできるし楽しめるな!」というワクワク感に変わるような感覚がありました。生徒さん達も、じぶんごとに置き換えて刺激を受けてくださっていたようでした。

コミュニティの力でどんどん進化していくみなさんのこれからの活動にも期待していきたいと思っています!!


ものづくりの学校の情報はこちら http://www.sanchinogacco.com/

(「産地の学校」にお名前がかわったようです!)


(レポート:渡邉祥子)