シブヤ大学

授業レポート

2017/3/28 UP

貼り絵で描く~布のコラージュ

裸の大将でお馴染みの、山下清氏の作品に代表されるように「貼り絵」は、私達にとって聞き慣れた言葉です。
では「コラージュ」はどうでしょうか。
コラージュとはフランス語の「糊付け」を意味する言葉だそうです。ありとあらゆる素材を組み合わせて作品を構成する、とても自由な描画法です。



 そこで、今回の授業は、アーティストのMariさんを講師としてお迎えし、実際に「コラージュ」を体験してみよう、というもの。

 まず、自己紹介を兼ね、生徒さん同士が、どんなものを描きたいか、「好きなカメラを」「魚座なので魚を」などと発表し合いました。



 次に、何とキャンバス作りから始めることに!!
まず、フレームとなる木枠の組み立てからなのですが、皆さん、各々の方法で、すでに生徒さんそれぞれの個性が垣間見られました。
ハンマーで木枠を打ち付ける工程では、心地よい音?  が、フロア中に響き渡り、ちょっぴりヒヤヒヤでした。
そして、帆布を張り付ける作業では、生徒さん同士が協力し合うなかで、次第にコミュニケーションも生まれてきました。
「キャンバスってこんな風に作るんだ。」という想定外の発見が、授業を通してできるのも、 シブヤ大学の魅力のひとつかもしれません。



 この手作りキャンバスに、先生が下絵を描いてくださりました。



さっそく、生徒さん達は布、レザー、リボン、毛糸、ボタンなどが山積みになったテーブルから、思い思いの素材を手にし、そして、ひたすら貼る、貼る。そうこうしているうちに、だんだん出来上がってきて、おぉ、独創的!
今頃、皆さんのお宅でどのように飾られているのでしょうか。




 Mari先生は、長期入院の子供たちに絵を教える活動をされています。先生は子供たちのために、よくモチーフとして、自由に空が飛べる「鳥」を、自由に泳ぐことのできる「魚」を選ばれるそうです。



 難しいルールがなく、とにかく自由な作品作りが魅力の「コラージュ」。
今回、授業に参加してくださった生徒さん達、是非、童心に返って、次の作品にも挑戦していただけたら、と願っております。
(レポート:花岡奏、写真:鈴木武、花岡奏)