授業レポート
2017/3/9 UP
卒業ソングをみんなで歌おう
授業開始1時間前。
「こんにちは!」と笑顔と共に続々と音楽教室に到着するSing!恵比寿のみなさん。
早速、声を掛け合いながら机を動かして椅子を並べて、カメラを設置するヒト、歌詞を準備するヒト、音響チェックするヒト、気づけば全員お揃いのTシャツに着替えを済ませ、どこからともなく発声練習が始まって…このチームワーク!
今年7年目を迎えるシブヤ大学の合唱サークル「Sing!恵比寿」の公開授業は、準備の時間から調和(ハーモニー)が感じられる一体感。
メンバーにとって2年ぶりとなる授業への期待が高まります。
生徒の皆さんをお迎えしたところで、講師のYU-KO先生ご登場!!
Sing!恵比寿の合唱スタイルは、会場に集まる人々を巻き込んで一緒に歌う「シングアウト形式」。はじめましてのご挨拶代わりに、いつもお客様とステージを一つにしてしまうとっておきの曲「ALL YOU NEED IS LOVE」を一緒に歌って(踊って!)スタートです。
「L・O・V・E」と一緒に体を動かして、緊張気味だった表情があっという間にみなさん笑顔。
続いて、声を出す前の準備運動。
ん?? 肩に手をかけてどんどん繋がって…
肩もみもみもみ&とんとんとんとん
カラダは声を生み出す楽器。歌う前に、こうして「ほぐしてゆるめて温めて」カラダと気分をリラックスさせることもとても大切なのですね。
いよいよ本日のメインテーマ、卒業ソング、アンジェラ・アキさんの「手紙」を歌います。まずは、Sing!恵比寿のみなさんの歌声から。
素敵な曲だなぁ(うっとり)….混声の美しいハーモニーが教室を満たしています。
今日は、この作品の魅力をさらに引き出すためのポイントを、YU-KO先生から学んでいきます。
今回の課題曲は日本語で、悩みやもどかしさを抱える思春期の「僕」が未来の自分に宛て素直な心情を綴る繊細な歌詞。発音や抑揚を丁寧に表現することがとても大切になるのだそうです。
例えば、曲の出だしの“拝啓”という言葉。
「Hai-kei」という構成ですが、子音をしっかり発音しないと「ァイケー」のような響きに。出だしの子音の「H」を意識してしっかり発音すると言葉がより鮮明に伝わりやすくなります。
“読んでいる”は、「よ」の前に小さな「ぃ」をつけるイメージで「ぃよんで」と発音してみると言葉の輪郭がくっきりと。なるほど!
続いて“誰にも話せない〜”の「い」の発音。
ここは急激に高音になり「イーッ」となってしまって、出すことが辛い感じなのですが、
口の開け方を変えるだけで「い」の音をスムーズに美しい響きで出すことができるように。(文字で説明するのは難しいのですが、やってみてください。変わります!)
このように、曲を通して歌唱テクニックを学びながら、言葉の意味の理解と響かせ方の練習して、いよいよ全員で声を合わせて歌います。
不安、葛藤、勇気、希望…
「僕」の心の揺れや変化がありありと伝わって来て、思わず涙が….
1時間ほどの公開授業ということで駆け足ではありましたが、先生が伝えてくださるポイントを意識することで歌声に臨場感が生まれることを実感し、話し言葉とは違う「歌うための発声」の大切さを学びました。
カラダを動かし心地よく声を出してなんだか気分も晴れやかに。
Sing!恵比寿の「シングアウト“一緒に歌う楽しさ”」を体験したとても楽しい授業でした。
最後は、撮影スタッフのリクエストにより「オーイェーイ!」な瞬間をパチリ!みなさん、いい笑顔です
Sing!恵比寿では、一緒に歌う仲間を募集しています。
体験してみたい方は是非レッスンに参加してみてください!
お問合せ:Sing!恵比寿事務局
singyebisu@gmail.com
(レポート:門育子 写真:松田茂)