シブヤ大学

授業レポート

2016/11/22 UP

手作り衣装でLet's dance!
~ハンディキャップを超えて交流しよう~

「こんにちはー!」
元気な声でどんどんとやってくる参加者の皆さん
今日の授業は『衣装作り』と『ダンス』だけあって、ワクワクが溢れています。
障害のある人もない人も、とにかく楽しく遊んでみませんか?
そんな授業のはじまりです。

最初のプログラムは『衣装作り』
毛皮のリメイクを行っているタッドファーさんから提供いただいたトワルを配ります。
「これが似合う!」「これと交換して!!」と、参加者の会話も弾みます。



ひとりひとり衣装を手に取り、早速ペイントです。
色とりどりのペンやシールを使って、思い思いの柄をつけていきます。
すぐには書き出せない人、塗りつぶして行く人、素敵な絵を描く人、文字を書く人…
「何を書いたの?」「これ素敵だね!」と盛り上がり、小学校の図工の時間に戻ったような雰囲気です。



そして、絵の具を使って仕上げです。
衣装を着て、手に絵の具を塗り、みんなで手形を付け合っていきます。
手に直接絵の具を付ける気持ちよさと、お互いの腕や背中に手形を付けることが楽しさを増して、最初は少し固かった参加者もどんどん笑顔になっていきます!

今日の先生は渡辺英子先生。このあとのダンスも教えてくれますが、この絵の具を使ったふれあいも、タッチケアという観点で教えてくれました。
タッチをすることによってオキシトシン(幸せホルモンやラブホルモンと呼ばれるらしいです…!)などが分泌され、脳の中の中枢神経の働きを改善してくれるとのこと。
お互いにふれあうことで、少し距離が縮まる。
今回の絵の具タッチングでも、参加者の皆さんがどんどん和やかな雰囲気になっていきました。

そして次のプログラムは『ダンス』です。
渡辺英子先生のもと、2チームに分かれて「まつり」を踊ります。
「まつり」のテーマに合わせて、掛け声や張り手を入れた元気なダンス。
簡単な振りだからと教えてくれましたが、これがなかなか難しい…
スタッフとして参加した私も、先生や周りの皆さんを見ながらなんとかついていきました。



そして、チームに分かれてダンスの最終仕上げです。
会場を広く使って、円になって集まったり広がったり…
円になって踊ると、みんなの楽しそうな顔が見えて、こちらも楽しくなってきます!
最後には衣装を着て、ジャンプしたり、ハイタッチをしたり…チームとして一体感が出ました!



「疲れた~!」と言う参加者の皆さんも笑顔。
障害のある人もない人も、自然と交流して一緒に楽しめる、そんな素敵な時間を過ごせました。

そして、最後にみなさんに感想を聞いてみると…
「楽しかった!」
「疲れた!」
「隣にいた人と楽しく話せた」
「また参加したい!」
と口々に語ってくれました。

今回の授業は、ハンディキャップを超えて交流したい、そんな気持ちで立ち上がりました。
絵を描いたりダンスをしたり、一緒に活動していく中で会話が弾み交流が持てました。
というよりも、障害がある/ない関係なく、とにかく楽しめました!!



最後にはみんなの笑顔がキラキラ。
最初にあった少しの不安もなくなり、こんなに楽しく交流できるんだ!と言う発見をした方もいたのではないでしょうか。

もっともっとこのような場を増やしていけたらいいな、そんな風に思った授業となりました!

(レポート:菅井玲奈/写真:田中健太)

今回の授業にご協力頂いた皆さま:
TADFUR(タッドファー)
毛皮のリメイクを手掛けるTADFUR(タッドファー)さんから、その工程で出る使用済みのトワルをたくさん譲っていただき、衣装として使わせていただきました。

GAYA恵比寿青年教室
渋谷区では、障害のある人もない人も集まって、スポーツ・料理・音楽など、さまざまなプログラムを通して仲間づくりをしています。 ご興味のある方はぜひご参加ください。