シブヤ大学

授業レポート

2015/11/4 UP

語り合うことで見つける、新たな自分

「ジャンボさん、質問があります!
好きなことって仕事にできるんですか?」


 


授業コーディネーターの一人であり、
大学4年生である武富さんのシンプルな疑問から授業はスタートしました。


 ジャンボさんによると、
私たちはいくつかのタイプに分類できるのだそう。



・やりたいこと(=好きなこと)で生活できている人


・やりたいことをしているけれど、収入につながらない人


・やりたいことはできていないけれど、仕事はしている人


・やりたいことがわからず、仕事もしていない人....


 


学生時代に中国に留学し、
商社への入社が決まっていたジャンボさん。
しかし、大学卒業間近に訪れた中国のハンセン病元患者隔離村での経験が就職後も頭から離れず、仲間を集めて団体を立ち上げ活動をスタート。
それがきっかけで退職を決意。


そこからジャンボさんの、
やりたいことを仕事にするための“修行”が始まります。


まず、ジャンボさんは
自分を大きく変えた中国へと向かいました。
途中、幾度も挫折を経験し、自分の行く道がわからなくなったこともあったそうです。

しかし、初心を思い起こし、
自分自身の役割や持ち味を再認識することで、
“仕事=自分の価値を社会に提供すること”に気付いたそうです。
だからこそ、ハンセン病隔離村での活動と学生ボランティアのサポート、そして災害支援の道を歩み始められたといいます。


“やりたいことをしているけれど、それが収入につながらない”


それは、やりたいことに対してまだ自分の価値が足りていないということ。
自分がただやりたいことだけではなく、他の人や社会から必要とされたときに初めて仕事となるのです。


 


授業の後半戦は、ワークショップです。


 ジャンボさんのお話をもとに、


・現状の自分・・・やりたいことはやれているか?
・自分がやりたいこと・・・自分をワクワクさせるポイント、モノ、ヒトとは?


 ということを2人組みになり、伝え合います。


 


相手はそれを聞いて、


「それいいね!」や、
「こういうことできるんじゃない?」
「あなたのここを伸ばすともっと良いよ。」


ということをフィードバック。


参加者の中には、


日中台の架け橋となるために実際に活動されている方、


地域活性化の活動をしたいけれどなかなか踏み出せていない方、


さまざまな方がいらっしゃいました。


 


しかし多くの方に共通していたのが、
人の力を借りることで、
自分の現状を振り返り、
自分自身の目標をより明確にすることができたこと。


そして、新たな自分を模索する第一歩となったことではないでしょうか。


 誰かとあなたの夢について語り合うことで見えてくる“本当の自分”。


人生をよりステキに変えるきっかけは、すぐ隣の人にあるかもしれません。


あなたも一度話してみませんか、本当の自分と。



 


(レポート:長門遥 写真:設楽桃子)