シブヤ大学

授業レポート

2007/7/3 UP

       

「ショートフィルム」。
映画館で観る長編映画とは違い、1分から30分程度のいわゆる短編映画と呼ばれるもの。そんなショートフィルムが世界中から日本に集結。今月末から「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2007」が原宿・渋谷・六本木の3ヶ所で開催されます。

今月のシブヤ大学では、その「ショートショートフィルムフェスティバル」の実行委員長である東野正剛先生を講師にお招きし、今年で9年目を迎えるこの「ショートショートフィルムフェスティバル」の歴史と概要、そしてショートフィルムの魅力を語っていただきました。

場所はケアコミュニティ・美竹の丘多目的ホール。広々とした空間と、階段状に並んだ座席は映画を観るにはもってこいの施設です。まずは「ショートショート フィルムフェスティバル」の歴史から。1999年に原宿で生まれたこの映画祭。今では日本各地のみならず、ロサンゼルス・シンガポール・ミャンマーなど世界中に広がり、短編映画の魅力的な世界を、毎年世界各地で堪能できます。映画祭の最優秀作品は、なんとアメリカのアカデミー賞の正式出品作品に検討される権利を得られるまでとなっており、若き映像クリエイターの夢の第一歩として確立されています。“STAR WARS”で有名なジョージ・ルーカス監督や最近“チャーリーとチョコレート工場”が話題となったティム・バートン監督も、初期作品はショートフィルムだったとか。未来の長編監督はたまたアカデミー賞受賞監督を見られるかもしれないこの映画祭。話を聞けば聞くほど魅力的なフェスティバルです。

今回の授業では実際に、短編映画を合計6作品観る事ができました。1、2分で終わる本当に短いものから、15~20分のものまでさまざま。内容や時代設定もドキッとさせるシリアスなもの、心温まるファミリーもの、コメディ調のものまでいろいろあって、短編映画とは思えないほどバラエティに富んでいました。一作品が終わるごとにその作品や監督について先生がコメントして下さり、丁寧に解説して下さいました。長編映画に比べ時間も内容も少ない短編映画。でも実際に見てみると、より監督自身の色が明確になり長編映画よりも才能が図られるのでは?と感じました。

今回、この映画祭の入場券を先生から事前に10枚頂いていて、授業の最後に入場券の争奪戦!必ずその日に行ける希望者の生徒さんにご起立いただき、先生と一緒に“じゃんけんぽん!”。見事獲得した10名のみなさん、それから獲得できなかった方も、今回の授業でショートフィルムの魅力を発見できたことと思います。長編映画を観るほど時間がない、それでもたまには映画でも観たいなぁ、そんな方いらっしゃるのではないでしょうか。そんな時、短編映画ならさくっと観られる。内容だって盛りだくさん。短編映画、まだまだ奥が深そうです。是非みなさん「ショートショートフィルムフェスティバル」に足を運んで、短編映画の魅力を堪能されてはいかがですか?

【参加者インタビュー】
1.アビルヨウヘイさん(男性)・大学生
感想:ショートムービーなんて今まで見たことなかったし、そこまで関心もなかったです。でも実際に作品を見たときに監督がフィルムで伝えたいメッセージがよく伝わって、長編とは違った面白さがありました。もう短いからつまらないなんて言いません!

2.ニシガキツヨシさん(男性)・大学生
感想:ショートフィルムは初めて見たこともあって楽しかった。あの短時間にメッセージを凝縮しているのもすごいし、タイトルも凝っているものもあってすごいと感じた。また是非見たいです。