シブヤ大学

授業レポート

2015/3/21 UP

週末アジア旅倶楽部
〜週末、アジアがキャンパスになる!〜

 僕は旅行が趣味なのですが、1年間を通して仕事が忙しく、なかなか海外旅行に行くチャンスがありません。
僕に限らず「長期休みをきっちりと取得して、好きな国を旅すること」は、日本の多くの社会人にとって難しいのが実情です。そんな中、「週末+有給」を利用して年間50日間旅するサラリーマンがいることを知った時は衝撃的でした。
 
“週末海外旅行”
数年前、本屋で偶然見つけたキーワードから、「週末アジア旅倶楽部」の企画がスタートしたのです。


■ 「週末アジア旅倶楽部」とは?
「週末アジア旅」と聞いたら、みなさんはどう思いますか?
金曜日の夜に仕事を終えて、そのまま空港へ… 忙しく、慌ただしい印象を受けるかもしれませんね。
台湾、バンコク、チェンマイ、シンガポール、インドネシア、クアラルンプール、ホーチミン…
「週末+有給1日」で満足な旅ができる国は、意外と沢山あります。

ふと思い立って隣町にある馴染みの食堂に行くように、
もしくは、昔の友達の家に気軽に遊びに行くみたいに。

そんな身近な感覚でアジアの国々の文化を楽しむことができたら、きっと楽しいですよね。


シブヤ大学は、創立以来「まちはキャンパス」をコンセプトに掲げて、これまで街のいろいろな場所で、あらゆるテーマの授業を行ってきました。
週末アジア旅倶楽部は「週末、アジアをキャンパスにしよう」をコンセプトに、シブヤ大学に新たに誕生したゼミ・サークル。
今回の授業はそのスタートアップイベントとなりました。



■ 週末アジア旅倶楽部の3つの活動内容
「週末アジア旅倶楽部」では、日本を含めたアジアの国々(フィールド)を大学のキャンパスに見立てて、3つのコンセプトで定期的にゼミ・サークル活動していきます。
《活動①》アジアで「まなぶ」
「週末旅行×テーマ」をキーワードに実際にアジアの国々を訪れて、現地の魅力的な文化から「新たな学び」を発掘していきます。

《活動②》アジアを「さがす」
日本もアジアの一部ということで、「日本に息づくアジアの文化」を感じられるような場所やコミュニティを探していきます。

《活動③》アジアを「つなげる」
「まなぶ」「さがす」の活動で発掘したさまざまな情報を、シブヤ大学の授業や公式WEBサイトなどを通じて発信し、情報や人をつなげていきます。


■ スペシャルトーク「週末アジア旅行のA to Z」
「週末アジア旅」と聞いても実感が湧かない方も多いのではないでしょうか?
今回のスタートアップイベントでは、「週末海外旅行」の第一人者でもある旅行作家の吉田 友和さんをスペシャルゲストにお迎えして、その魅力を伺いました。

初めての海外旅行が「世界一周の新婚旅行」だったという吉田さんは、現地で様々な文化に触れることで、その面白さにはまってしまったとのこと。

帰国後、仕事に復帰すると長期の休みを取ることが難しくなり、年末年始や夏休みに加えて、週末を利用した計画を立てることで、サラリーマンをしながら年間50日も旅することができたそうです。


吉田さんによると「みなさんが思っている以上に週末海外旅行は身近なもの。」とのこと。
週末海外旅行にあった行程を選択することで、3日間程度でも無理なく満足した旅が楽しめるそうです。
日本発のフライトスケジュールを考えると、深夜発のあるバンコクやミャンマー等の東南アジア方面が週末アジア旅行に適しているとのこと。
日本からの単純な距離よりも、日本〜現地のフライト時間やタイミングが重要な要素なんですね。


吉田さんオススメの週末アジア旅行プランに、参加者の皆さんが興味深くうなずく姿が印象的でした。



■ グループワーク「テーマのある旅行企画案」
授業の後半は参加者の皆さんによるグループワーク。
「テーマのある旅行企画案」ということで、参加者の皆さんに架空の旅行会社の企画主任になってもらい、「週末旅行×テーマ」をコンセプトに魅力のある週末アジア旅行の商品企画を考えてもらいました。

参加者の皆さんには「興味のある国」というテーマで事前アンケートを取らせて頂き、その回答を踏まえてインド、ベトナム、台湾等、10ヶ国に分かれて、各グループワークでお互いのアイディアを話し合いました。

各グループからの発表では「セブで学ぶ48時間ダンス三昧の旅」「バンコクでニューハーフから学ぶ究極の美の旅」等、今からでも現地へ向かいたくなりそうな面白い旅行企画が次々と提案され、吉田さんも参加者の発想を楽しまれていました。
  
イベント終了後には沢山のゼミ・サークルへの参加希望者が集まり、「週末アジア旅倶楽部」の今後の活動に期待させられる1日となりました。