シブヤ大学

授業レポート

2015/3/14 UP

渋谷から始める、持続可能な生活!
東京アーバンパーマカルチャー

ミンゴ、ミンゴ、ミンゴ...


そんな不思議なダンスからはじまったアーバンパーマカルチャー、講師は共生革命家、ソーヤー海さん。9.11がきっかけで世界中の人々の苦しみを知り、全ての人が大切にされる世界を作ろうと活動を始められました。


パーマカルチャーとは、permanent(永続的な)+culture(文化)のこと。自然と共生しながら持続的な生活を送っていくことです。今回の授業はアーバン(都会の)パーマカルチャー、渋谷のような都会で、いかに活かし合う関係性を作り出し、自分の生活をデザインしていくかということでした。

そんなアーバンパーマカルチャーには大きな理念があります。


「地球を大事にすること


自分を含め、人を大事にする事」


そしてそれらを頭に置きつつ進めていくプロセスが、


1,Observation(観察)…今世界では何が起きているのか、自分の周りや自分自身に何が起きているのかを知る。


2,Vision(ビジョン)…自分はどういう世界で生きていきたいのか、どんな世界が全ての人が幸せに暮らしていけるのかを考える。


3,Action(行動)…行動!


の三つです。


今回の授業では、実際に参加者のみなさんで理想の街を真っ白な紙に描いてみました。街中に青空図書館があったり、無料のティースタンドがあったり、住む人に優しい街である一方で、バイオトイレが設置されていたり、地球にも優しい街がどんどん作られていき、見ているこちらも住んでみたくなりました。


 


私が今回の授業を通して印象に残ったことは二つです。


一つは海さんがおっしゃっていた、「楽しむ」ということ。
世界は様々な問題で溢れていますが、パーマカルチャーにおいては、いかに問題に楽しく向き合っていくかということが大切なのだそうです。一つ一つの作業もアートにしたり、日々笑って暮らしたり、そんな「楽しむ」生活をしていると、それは私たち自身だけでなく他の人や街自体に良い影響を与えていくのではないでしょうか。


二つ目は、今回の街をデザインするグループワーク。
皆さん初対面ながらも、「こんなのいいよね」「こういう街、楽しそうじゃない?」ああでもないこうでもないと、楽しそうに街を作っていっていました。こういう風にその土地に関係を持つ人がたくさん集まって、自分たちが住みたい、他の人も住みやすい、そして地球にも優しい自分たちの街を作っていく。そんな街はきっと生きるのが楽しい、理想の社会になるだろうなと思います。


 


最後に海さんに教えていただいた言葉を紹介させていただきます。


Be the change you wish to see in the world.
見たいと思う世界の変化にあなた自身がなりなさい―踏み込んだ足から現実がはじまる     -Gandhi (ガンディー)


 


皆さんも、自分の住む街を思い浮かべてみてください。
自分自身の手で、生活をより自然に、楽しく、豊かにしてみませんか?


(写真:野原邦彦、レポート:長門遥)