シブヤ大学

授業レポート

2014/12/5 UP

はじめてのシルクスクリーン
~キャンバス・トート・バッグに刷ろう!〜

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参加した動機は、私だけのトートバック、友達に自慢できるバックを作りたいであった。
一方、シルクスクリーンとは、なんだろう?私にもできるものなのか?というドキドキ感もあった。

結果、シルクスクリーンという印刷技法を学び、世界で一つの愛着を持って使い込める、
私だけのトートバックを作ることができた。
さらに、一緒に参加した人の発想力や、西武の手芸売り場の可愛らしいアイテムに刺激をされ、
授業後も、リボンやビーズ、ラインストーンでカスタマイズしたいという気持ちでいっぱいです。

■シルクスクリーンの印刷行程
シルクスクリーンは、メッシュー状の版に印刷したい画線部に穴をつくり、
この穴にインクを押し出して印刷する方法のようで、水と空気を除くすべての物に印刷できるそうです。
製版作業は、100秒ほどであっという間にできてしまう。
次に、スクイージーのようなものを使い、インクを押し出しながら布に転写させる。
版に接する部分の素材は、ウレタンで少し固めであり、この部分が、しなるぐらい版に押し付けなければならない。
さらに、版とウレタン部との最適な角度は45度で、この角度と、力加減が絶妙だと「キュリュー」という音が出る。
スクイージーを移動させて、インクを押し出すのは基本的に1回。
濃淡については、スクイージーの移動の速度でかわり、ゆっくり移動させると濃くなり、早く移動させると、うすくなる。

■実体験 ~トートバックへ刷る
一連の行程作業の説明を受け、以下の3種類から自分が体験したいプリントを選び、
トートバックへ刷る。

(1)塗り絵プリント
(2)エンボスプリント
(3)流線技法

(1)は、一色刷りした後、筆やクレヨンを使って塗り絵のように色を入れていくプリント
(2)は、一色刷りした後、生地にインクを定着させるための熱を加えたプレス過程で、
凹凸を作った紙を挟み込み、この凹凸がそのまま柄になるプリント
(3)は、2種類のインクを使い、スクイージーの動かし方などで、柄を出すプリント

数回の練習の後、トートバックへ刷った。

■プチ・カスタマイズ
講師の教え方がわかりやすかったこともあり、戸惑うこともなく、スムーズに作品を作ることができた。
よって、時間に余裕ができ自分の作品に、筆を使って色を付け足す、プチ・カスタマイズを行った。
当初は、トートバックに柄を刷るだけでも満足だったのだが、
講師から、アイデアしだいで個性的なものができると言われたこと、他の生徒の発想に刺激を受けたことから、
プチ・カスタマイズを試みた。

■お披露目会
授業の最後に、各自が作ったトートバックのお披露目をした。
絵柄を、縦にしたもの、斜めにしたもの、中心から横や上へ意図的にずらしたもの
筆やクレヨンで、大胆に色を入れたもの、ポイントとして入れたもの
もちろん、シンプルにカスタマイズしていないものもあった。

少し色入れをやり過ぎたという人もいらっしゃったが、それも愛着につながるとおっしゃってた。
また、具体的なカスタマイズ方法を紹介してくれる人もいて、私も刺激された。
皆さん、会社の補助バックとして、図書館へ行くとき、公園へ行くとき、犬の散歩へ行くときなど、
普段の生活の中で活用する、バックが出来上がったと笑顔で話されていたことが印象的だった。

一方、面白いからまたやりたい、次は、違うものを作りたい、小学生の子どもにやらせたい。
シルクスクリーンという印刷技法にも興味を持たれている人もいらっしゃった。

最後に、講師の方々から、思いもよらない刷り方やカスタマイズ方法もあり
講師としてもいい刺激を受けたとおっしゃっていただいたとき、
なんだか、誇らしい気持ちになった。

講師、生徒共に感性を刺激し合う、家族や友人へ自慢できる体験授業であったと思う。

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レポート:荒井雅代
写真:真辺和愛