シブヤ大学

授業レポート

2014/9/24 UP

顕微鏡で遊ぼう!
スマホで楽しむミクロの世界 


①私の学び
•生物について自分が知らなかった知識
•エンターテイメント性の科学を知った
•顕微鏡が身近なものになっている

②先生のことば
•科学の将来を市民が希望し、みんなで作っていく
•顕微鏡文化をビジネスにしていく
•動物園は生物のごく一部に過ぎない

③授業全体のレポート

顕微鏡で遊ぼう

今回の先生は、永山國昭先生。総合研究大学院大学理事で生物学研究所名誉教授であり科学が好きならこの方を知らないという方の貴重な授業でした。

今回のテーマが、顕微鏡という事もありまずは顕微鏡の歴史から。17世紀にレーウェンフックが最初の顕微鏡を発明し、それまでだれも知らなかった、ミクロ生物の世界の存在を明らかにしました。ただ、片目を閉じた状態で見るため記録的には優れておりませんでした。そこで、ロバートフック顕微鏡が開発され(現在の顕微鏡)右目でレンズを除きこみ右目で見たものを紙に書くという手法で記録が可能となりました。

2014年現在今回の先生永山教授が開発した紙に記録ではなく、スマホのカメラで誰もが手軽に記録するものL-eyeが登場します。今回はこの顕微鏡を使って実験が行われました。座学の後は、さぁ実験!参加者の皆さん、スタッフ含めわくわくしながらのスタートです。

まず始めにスマホを自分撮りモードにしてカメラ部分にレンズをセット。これで、スマホ顕微鏡の完成です。簡単で尚且つ驚くほどコンパクトなので顕微鏡の存在がより身近になっていました。セット後、始めて見たものは生物ではなくティッシュペーパー。繊維の細部までハッキリと美しく参加者の人達のスマホのカメラ音で教室内が鳴り響いてました。その後、ホロホロ蝶や葉の気孔などを見ました。中でも、川の水の中の微生物の観察では先生も興奮しほら!ここ!などと、声が上がるほどでした。

若者の理科離れが進んでいく中、何とかして子供達に理科を好きになってもらいたい一環としてこのスマホ顕微鏡が開発されました。また、先生は動物園などの生物はほんの一種にすぎない、目に見えなくて我々は様々な生物と共存しているとおっしゃっていました。皆さんもスマホ顕微鏡を使ってミクロの世界に入ってみては?ネットで簡単に買えますよー

ボランティアスタッフ:中園 拍扶紀