シブヤ大学

授業レポート

2014/7/28 UP

思い出の服を蘇らせよう!
裂き布でつくる夏のコサージュ

「皆さん今日はどんな布を持ってきましたか?」
本日の先生、裂き布を使った手芸ユニット”糸糸”のお二人の掛け声で総勢15名の生徒が円になり、持参した布を見せ合って自己紹介するところから授業が始まりました。
「もう着られなくなったけど、どうしても捨てられない洋服」
「先日バッグを作った時に出た端布」
「3人の子供たちが順番に着ていた服」
などなど、色々な思い出が詰まった布が披露されました。

まずは裂き布つくりからスタート。 布を3~5cmの幅に裂いて1本の紐を作ります。
「ビリビリビリッ!」という音が会場に響き渡る中、どんどん布を裂いていき ま す 。
折り目にそって布を裂く作業は、あまり力も要らず、ストレス発散になります。(笑)
余談ですが、この紐状になった裂き布をかぎ編みすれば、草履やマットなども作ることができるそうです。

布を裂く体験をしたところで、いよいよコサージュ作り開始。
持参した布に加え、会場に用意された色とりどりの裂き布、毛糸、ラフィアたち。
これらの素材を組み合わせてコサージュをつくります。
「自分が好きな布を選んでくださいねー」という先生の号令の下、一同まるでバーゲンセールの如くお目当ての布を物色。
鮮やかな青を軸に同系色を選ぶ人、とにかくいろんな素材を組み合わせる人など千差万別!
その後、各自完成イメージを頭の中で描きながら、選んだ布を土台に着けていきます。
わいわい相談しながら制作するグループがある一方、黙々と作業に打ち込む人など、皆さんそれぞれ。
先生からは、布を括りつける力加減によってコサージュのボリュームが変わったり、 同色の色を外側に配置することで花の形になったりするテクニックを伝授していただきました。
1時間程作業したところで完成!です。
全員がそれぞれ作ったコサージュを机に並べて記念撮影。
2時間弱でできたとは思えない完成度の高い作品ばかりで、糸糸のお二人も「皆さんの作品から、たくさんのインスピレーションを受けました。」と有り難いお言葉。
出来上がった作品を前にして、皆さんとても嬉しそうです。
授業後、さっそく作品をジャケットや帽子につけて帰る方を発見。
まさに愛着のある思い出の布が、全く新しい姿となって蘇った時間となりました。

【先生の「ことば」】
”ご縁を大事に創作活動に打ち込む”
”自分のスタイルを大切に”
”同じ素材を使っていてもひとりひとり全く違うものができる。それがいい”

【わたしのまなび】
色使い、素材、大きさ・・・
自分の感情や性格は言葉や態度だけに表れるのではなく、「ものづくり」にも見事に表れると実感した授業でした。
どれが正しいではなく、自分のスタイルを貫くこと。

(ボランティアスタッフ:岩崎恵美)