シブヤ大学

授業レポート

2012/7/27 UP

シブヤからはじまる

シブヤ大学の外でもフューチャーセンター(以下FC)なるものが開催されているので、FCを体験された生徒さんもいらっしゃる一方で、FCって何…?という方もまだいらっしゃるかもしれません。
平たく言ってしまうと、いろんな人との対話を通じて、今までになかった新しい価値観やモノを自分たちでつくろう、というのがFCです。

今回のテーマは、“渋谷の未来を考える”。色んな年代の色んなバックグラウンドの方が60名近く参加されました。

講師でファシリテーターの野村さんから、北欧企業の経営者会議での 「“投資”というものは、未来についての話をすること」、という考えから生まれたFCの成り立ちから、ヨーロッパで実際に行政が活発にFCを活用している事例や、今、日本で実際に進行中のFCについて紹介があり、FCの可能性を感じながら、今回の講義がスタートしました。

自己紹介をして4人グループで各々の実現したい事をシェアします。途中ランチタイムを挟み、ランチをとりつつも情報交換が続きます。ランチが終わると、渋谷で実現したい「マイ プロジェクト」をそれぞれ付箋紙に書いて張り出していきました。
やりたい事は60人60色。 とてもユニークなものがたくさんありました。

そして全員の考えをすべて張り出し、テーマ別に分けて「共通テーマ」を見つけます。私が渋谷でやってみたいことは「仕事」というテーマに分類されました。次にその共通テーマから一つ渋谷に深く関係していると思うテーマを選びます。ここでは、私は「人」を選びました。

その後、同じテーマを選んだ人が集まり、テーマから想像するチーム名を決定し、それから渋谷の未来のシナリオを作ります。ここで決められた時間の中で、チームで話をしながら構想をまとめていきます。制約された時間の中で次々と様々なことを決めていくので、プレッシャーもある中、どのグループも時間内にまとめていきます。

いつもの生活や、仕事では気付かなかったこと考えなかったことも、他の人の意見がきっかけとなって「そういえば…」と気づくことがあったり、参考になる意見が相乗効果になって、自分の考えがどんどん膨らんだり、逆に無駄なものがなくなることが実感できます。また、すでに自分のやりたい事や実現したいことがかなり具体的になりつつある方には、「実現できる!」という確信が持てるのではないでしょうか。

未来や新しいものを作る話は楽しく、7時間の講義もあっという間に終わった感じです。FCは、自分も何かやってみたい(けどまだ何がやりたいかわからない)という方も、参加してみると、実現したい事が発見できるかもしれません。

今回は、1回の「授業たのしかった!」に留まらず、引き続き”自分ごと”プロジェクトを育んでいくために、今回の授業に参加された方の中から19名の方が、本プロジェクトを牽引するコアメンバーに立候補されました。
※コアメンバーのFacebookグループページはこちら↓
  https://www.facebook.com/groups/sun.fc/

次回は9月に、あの渋谷のヒカリエで、企業も参加しての講義となるようです。
更に一歩踏み込んだ内容の講義で、何か具体的な活動が生まれてくるかもしれませんね!


(ボランティアスタッフ: 高田 知恵子)