シブヤ大学

授業レポート

2012/3/9 UP

体感!パリのアコーディオン奏者が奏でる“風の音楽”

知ってはいるけど、よくは知らない。どうやって演奏をするんだろう・・・。
誰もがどこかで見たり、触ったりしたことがあるけれど、あまり親しみがないアコーディオンという楽器。しかし伸びたり縮んだりと、音を奏でるときの独特な動きや音色の美しさは、どんな楽器にも負けない存在感で人々を魅了する、一度みたら忘れられない楽器でもあります。

そんなアコーディオンのプロ奏者として活躍するtacaさんが、本日はパリからやってきてくれました。頭は刈り上げられ、ドレッドを結わいたファンキーな髪型をしたtacaさんは、まるで西洋と和を融合した侍のようないでたち。しかしファンキーな見た目とは裏腹に、とても謙虚で、やさしい笑顔で参加者を迎い入れてくれたのが印象的でした。

tacaさんはまずアコーディオンについて説明をしてくれました。アコーディオンには色々な種類が存在すること、お値段もピンからキリなど。知らなかったことがたくさん!
そしてtacaさん自身のお話もしてくださりました。tacaさんは、9歳のときにアコーディオンをはじめ、高校生のときに友達がイタリアへ留学をしたことに影響を受け、反対する両親を説得して20歳でアコーディオンの生産工場がたくさんあるイタリアへ渡ります。1年2ヶ月のイタリア滞在の後、尊敬するリシャール・ガリアーノ氏の存在もありパリへ移り、2001年よりバンドを組み、本格的に活動を開始しました。
 
集まった参加者は、グループごとに配られたアコーディオンを目の前に、早く触ってみたい、弾いてみたい!という気持ちで席についていると、tacaさんはパリを舞台に日本でも大ヒットしたフランス映画「アメリ」の曲を演奏して下さりました。まさにパリからのお土産。アコーディオンの美しい音色とともに教室はパリの空気に包まれ、参加者の皆が演奏に聴き入りました。


演奏も終わり、実際にアコーディオンを手にとって弾いてみることに。不安とともにドキドキしながらアコーディオンを抱えてみるが、音階をつくるボタンを押せば音が出る楽器なので、皆さん思ったほど難しくなく音を出すことができました。

しかし楽譜をみて曲を弾こうと思うと、そう簡単にはいかず、まずは「ド」の音から確認。tacaさんの丁寧な指導と参加者同士の協力のもと、最終的には、初めてアコーディオンに挑戦する方も、弾いたことある方も皆、「Au clair la lune」をという多くの人が耳にしたことのある曲を弾けるようになりました。

この授業をきっかけにアコーディオンが、グッと身近な楽器に。
今後のtacaご活躍も楽しみです。ありがとうございました!

(ボランティアスタッフ: 福島まどか)