シブヤ大学

授業レポート

2011/11/2 UP

10月15日(土)



おとなの社会見学シリーズ第6弾は「東京競馬場」です。

10月15日は、2週連続授業の一回目。

当日は生憎の空模様でしたが、ぞくぞくと参加者が集まります。
ハイキングにも行けそうな装いの生徒さんもちらほら見えて、
みなさんの期待感が伝わってきます。


西門から入ると、まずはその広さにびっくり。
コースの先の方は見えないし、観客席も何人入るのか想像もつきません。
来る前にもっていた、なんとなく窮屈そうなイメージをひっくり返す開放感でした。
今日はどれだけ歩くかしら、とちょっと不安にもなりながら進みます。


今日の先生は、中央競馬ピーアール・センターの皆さん。
その名の通り、あらゆる人に競馬の楽しさを伝えるお仕事をされています。

午前中は先生のお一人、田中さんの案内で競馬場ツアーに出かけました。


パドック
 ↓
ホースプレビュー
 ↓
レース観戦
 ↓
ウイナーズサークル
 ↓
競馬博物館


と、競馬場をぐるっと一回り。
レース前の馬の様子を観察したり、
ゴールすぐそばで馬が走りぬける様子を見たり、
競馬の歴史を知ったりしながら
だんだんと競馬の世界に入り込んでいきます。


「競馬場」について学んだあとは、
「競馬」を楽しむためのレクチャーと実践です。


お昼休憩をはさんで、みなさん席につくと、
田中さんから
「まずはやってみましょう。」ということで
馬券の買い方と、次のレースに出る馬について簡単に説明をしてもらい
優勝する馬を予想してみました。


この時は、みなさん予想だけだろうと思っていましたが
意外にも自主的に馬券を購入して気合い十分です!


今回レクチャーがあったお部屋はコースが一望できるフジビュースタンドの7階。
来賓用の観覧エリアです。
外に出て観ることもでき、
レースの臨場感を肌で感じながらの「初競馬」はとっても贅沢。
もちろんみんなで外に出て応援しました。


その後は、もう少し深く予想できるよう
競馬新聞の読み方や、その新聞の記者の方にお越しいただいて、
プロの予想を教えていただきました。

競馬新聞を真剣に読み込み、
テレビに映るレース前の馬の様子を見比べている参加者のみなさんの姿は
すでに初心者には見えません。
競馬に詳しいシブ大スタッフと話しこんでいる生徒さんもいました。


そして、いざ、レースになると「この子!」と決めた馬を一生懸命応援します。
馬券を握りしめて声援を送っていると、なんだか賭け事をしているというよりも
運動会で自分のチームの子を応援しているような感覚になりました。


最終レースまで楽しんだあと、
最後は、バックヤードツアーです。
一般には公開されていない「仕事場」の見学をさせていただきました。


検量室
 ↓
芝のコース内
 ↓
パドック内

と、レースの前後に馬や騎手が通る地下道を進みます。


芝のコースでは、コース全体の管理をされている職員の方にお話を伺いました。
話しの中で一番驚いたのは、
このコースの整備だけで153人もの人が携わっているということ。
観戦しているときも、レースが終わるごとにたくさんのひとが作業をされているのを見て
30人くらいかなぁ、なんて思っていましたが、なんと5倍でした。。。

そして、みなさん本当に競馬が好き。
ある職員さんは、今日のレースで一番の注目馬にについて教えてくれました。
別の職員さんは、今日、優勝した馬の兄弟が、次の大きなレースに出るから応援してね、とアピール。
その気持ちは、競馬に対する印象をさらにポジティブに変えていきました。


大充実のバックヤードツアーが終わるころにはあたりはもう真っ暗。
気付けばお客さんは誰も残っていませんでした。
人がいなくなると、いっそう競馬場の大きさが感じられました。


この広い競馬場で、
今日一日だけで何通りもの楽しみ方を発見しました。


開放感を求めてピクニックに行くもよし。
間近で疾走する馬の美しさを堪能するもよし。
運動会気分で馬を応援するもよし。


でも、まだまだある気がします。
ぜひ自分流の楽しみ方を見つけに来てください。


(シブヤ大学スタッフ 増沢有里)