シブヤ大学

授業レポート

2011/10/21 UP

みんなの図工室07 ~感じて描く、楽しいらくがき!~

先生はアートセラピストのひゅうちゃんこと星野直子先生。
参加者全員が輪になり、一人30秒ずつの自己紹介から授業がスタート。
最年少は6歳の男の子。
都内だけでなく、埼玉、千葉など、様々なところから集まってくださいました。

続いて今回の授業の画材“キットパス”を製造している日本理化学工業株式会社のまりりんこと大山さんから、
キットパスの説明をしていただきました。
このキットパスの最大の特徴は、つるつるした面なら水拭きで簡単に消せるということ。
窓ガラスにだってらくがきできちゃうんです!
実際にキットパスを使って描かれた作品を紹介するとみなさん興味津々の様子でした。

キットパスのことがわかったところで早速制作開始。
クレヨン程の太さの普通のタイプと、太字も書けるブロックタイプの2種類を使って、
黒のボードに線・点・面を描いていきます。
キットパスは発色が良いので、黒のボードにとても映えます。
みなさんのボードを見ると、まさに十人十色。
模様や具体的な形を描かなくても様々な表現ができるんですね!
今回の授業ではすべて、この線・点・面のみを使ってらくがきをしました。

次にひゅうちゃん先生が、みなさんにあるものを配っていきました。
あるものとは、香辛料の八角。
この授業は感じて描くということで、香りを嗅いでそのイメージを画用紙に描くことに。
水性というキットパスの特徴を活かし、指でぼかしたり水ペンで混ぜたり、
みなさん工夫を重ね思い思いに香りを表現していました。

そしていよいよ今回のメイン、透明の大きなパネルを使って両面かららくがき。
3~4名一グループに分かれ、まずは一人2本ずつ線を引きます。
他の方が描いた上に交差させたり、寄り添うような線を加えたり……みんなで描くからこそできることですね!
この最初に引いた線をきっかけとして、線と線で区切られてできた部分を塗りつぶし、
さらに上から色を重ね、どんどんらくがきを広げていきます。
身長より大きなパネルに、手を伸ばし、体全体を使ってのびのびと描いていました。

最後は完成した作品を全員で鑑賞。
表から見た後にパネルの裏に回ると、そこには同じパネルに描いたとは思えない絵が。
表面と裏面で違った表情を楽しむことができるのも透明パネルならでは。
そしてグループごとに作品のタイトルと今日の感想を発表していただきました。
『無心』、『希望』などの個性豊かな作品が出来上がりました。
子供の頃を思い出した、没頭して描いた、などの声も聞け、みなさんらくがきを楽しんでいただけたようです。

大人になってかららくがきをする機会はなかったので、
今回久々にできて懐かしい気持ちになりました。
参加者にキットパスセットが配られたので、これを使って家でもらくがきを楽しみたいと思います!

(ボランティアスタッフ 鹿沼茉希子)