シブヤ大学

授業レポート

2011/4/20 UP

おいしい時間は心をつなぐ

せっかく毎日原宿・表参道まで通っているのだから、仕事をするだけじゃなくって、同じ地域で働いている人、できたら地域に住んでいる人とも仲良くなれたらもっと楽しく過ごせるのに・・!

そんな思いを持ちながらも、でも具体的な方法が分からないという人、実は結構多いのかもしれません。そんな人たちがちいさなきっかけを通して仲良くなれて、みんなで地域をよくできたらいいよね、ということから企画された「シブヤ大学 隣人プロジェクト」。

例えば一緒に作った料理を一緒に食べればもっと仲良くなれるんじゃない?という思いから生まれた隣人プロジェクト料理チームと、以前より料理教室を通じて住民同士が親しくなる活動をつづけてきたキラー通り商店街がジョイントして生まれた今回の合同料理教室シリーズ第一弾は、オリエンタルなおいしさが魅力のマレーシア料理教室です。

マレーシアはインド、中国そしてマレー系の人たちが集う他民族国家。そんな人種のるつぼはおいしいものが融合しあう土地でもあります。今回は八丁堀でマレーシアレストランを経営する中華系マレー人のシェフ自らがとっておきのレシピを伝授してくれました。

メニューはマレーシアカレー、鶏のから揚げ、そして茹でレタスです。中国醤油やマレーシアカレー粉、レモングラスなどの珍しい食材やスパイスを使うのも楽しみの一つです。

平日の夕方からの開催ということもあり、調理時間が限られてしまうため、会場に来た人から次々と野菜の皮をむいたり、茹でたりと下ごしらえを始めていきます。

時間になったところで、先生であるシェフの紹介とマレーシア料理、今日のレシピについての説明をいただきました。その後、グループごとに分かれて、和気藹々とでも真剣に料理を作っていきます。おいしい匂いが部屋にただよって食欲が頂点に達した頃、お楽しみの試食タイムです。キラー通りの酒屋さんがセレクトしてくれた、料理にぴったりのワインを飲みながらの試食タイムでは、初対面でぎこちなかったチームが自分たちの作った料理を食べながら仲良く話している姿がとても印象的でした。参加者みんなが自分たちの作った料理に大満足のようでした。

和気藹々とした中で片付けを終え、解散となりましたが、今回うまれたご縁は今後もずっと続いていくのではないかな、と思わせてくれる温かい雰囲気の教室でした。

(ボランティアスタッフ: 石橋典子)