シブヤ大学

授業レポート

2009/6/2 UP

今回の授業はシブヤ大学とハピ研とのコラボ授業の「Happy Dialog deck~未来の幸せを探る~」。
「やさい暮らし」代表の伊藤志歩さんと、「南風食堂」代表の三原寛子さんが「食とこころ」をテーマに授業をしてくれました。

今回の先生の伊藤さんは、この授業の事前準備として今年の3月に佐藤初女(はつめ)さんの青森県弘前市のご自宅を訪問。佐藤さんは青森県に「森のイスキア」という施設を開設。訪れる病気や様々な悩みをかかえた人々を手作りの料理でもてなし、「日本のマザーテレサ」と呼ばれています。

授業は佐藤初女さんが普段していること・大事にしていること・人となりや食に対する思い、ご自身の青森での生活に関して感じていることなど、初めて初音さんを知る人でもどんな方なのかわかるよう最初の一時間弱で初音さんのドキュメンタリー番組を全員で見ました。

その後、先生の伊藤志歩さんと三原寛子さんがステージに登場。自己紹介をした後、参加者にも自己紹介を兼ね、本日参加した理由を聞きました。参加した人は皆、「佐藤初女さんに興味があったから」とか「最近自分の食生活を見直す機会があり、初女さんの意見を聞いてみたかったから」「今農業に興味があるから」など参加した理由は様々だったが、みなさんとても真剣。年齢や職業が違うものの、参加者の熱心な様子に先生のお二人も感心しきりでした。

その後、伊藤さんと三原さんの対談が開始。伊藤さんは青森の佐藤初女さんのご自宅へお伺いした時の話や、その時印象に残った初女さんの言葉の7フレーズ(※下記参照)を紹介。最後の質疑応答では参加者から「この言葉はどういった会話のシチュエーションから出た言葉か?」とか「初女さんがどんな経験をした結果たどり着いた言葉なのか?」など興味津々の様子。その質問一つ一つに伊藤さんは丁寧に返答。その他セレクトショップ「野菜暮らし」でのやりがいや、農家さんとのやりとりの工夫点や苦労する事などのお話もお聞きすることが出来ました。

最後に、農業や食の大切さを再確認したところで、「南風食堂」代表の三原さんが用意して下さった旬の野菜を使ったお料理を参加者みんなで試食。アサヒビールさんの提供でお昼からビールを飲んだ参加者はすでに授業というよりは、立食パーティ(笑)。わきあいあいと食の大切さを再確認できた授業でした。

※参考資料・印象に残った7フレーズ
①「おいしい」と感じた瞬間、その人の中でパっと何かが変わる
②調理する心はその人の生きる姿そのもの
③「食」は大事だからこそ、心のこもったおいしい料理を
④「野菜」にかけた優しさは、必ず食べる人にも伝わる
⑤生まれてきたのは、人に「仕える」ため
⑥奉仕とは、自分が一番大事にしていることを手放すこと
⑦苦しんで苦しみぬいた後に、刷新がやってくる

(ボランティアスタッフ 照山 友理江)