シブヤ大学

授業レポート

2006/11/8 UP

授業レポート

タワーレコードの地下に鳴り響く授業開始のチャイム。何とも不思議な感じですが、やはり授業が始まるんだと気持ちが引き締まる思いがしました。
今回は知る人ぞ知る伝説のバンド、フィッシュマンズのメンバー茂木欣一さん(Dr.)と、フィッシュマンズを良く知り、その集大成とも言える本を出版された音楽評論家の小野島大さんが先生ということで、生徒さんの8~9割はmixiやファン仲間から情報を聞きつけた方だったようで、お二人のお話に熱心に耳を傾けていました。話の中心はフィッシュマンズのメンバーだった故佐藤(Vo.)さんとの数々のエピソードや、どのようにして音楽を作り上げ、そして変化し進化していったのか等、活動開始当時の事も思い出されながらお二人のやりとりが繰り広げられていきました。
ファンだからこそわかる(!?)音楽用語や、フィッシュマンズの誕生秘話、バンド名の由来等もお話されていたので、きっと当時からファンだった方にはたまらなかったのでは!? ちなみにバンド名の由来は結成当時の三人でサークルの演奏会に出るときに、都立大の駅前にあるハンバーガーショップで「1回きりだから"マヨネーズ"でいいんじゃない?」という小島さんに、佐藤さんが「"フィッシュマンズ"なんてどう?」と言い出したのだそう。茂木さん曰く、そんなに長くやるつもりはなかったからパッと決まってしまったんだそうです(笑)
途中で『ひこうき』、『ナイトクルージング』という曲を会場の皆でじっくりと聴く場面もあったのですが、その時には目をつぶって聴き入る方、体を揺らしてリズムをとる方、思い思いに大音響で聴く音楽を楽しんでいたようです。当の茂木さんも音楽に入り込み、体が勝手にリズムをふんでいるといった様子でした。私自身初めて聞かせて頂いたのですが、ゆったりとした中にも心地よいリズムで、スーッと体に入っていくような感覚でした。
授業の終了直前には、茂木さんが「オレ、今日は小野島さんの生徒だと思ってた!!」なんてハプニングもありましたが、終了のチャイムで授業終了。なんだか経験した事のないような密度の濃い時間でした。茂木欣一先生、小野島大先生、貴重なお話をありがとうございました。

(ボランティアスタッフ 森川祐美子)