授業レポート

2019/10/3 UP

銀座線の不思議を訪ねる~浅草・渋谷~乗って歩いて


この授業は、日本最古の地下鉄銀座線と銀座線が結ぶ渋谷と浅草の二つのまちを銀座線で移動し、まちを歩きながら3名の講師の方に学ぶという授業でした。


第1部 紙芝居で銀座線



漫画学会の紙芝居稽古場で、鉄さんぽアーティストのコノハナさんによる紙芝居で銀座線の歴史や銀座線の不思議や面白い所を学びました。
銀座線愛に溢れた可愛いイラストによる、銀座線が出来るまでの苦難の歴史やその後の発展、幻の駅や地下鉄なのに渋谷では一番高い所を走っている謎などを解説して頂きました。
コノハナさんのイラストを見ながらお話を伺うと、銀座線がだんだんとカステラやプリンなどの食べ物に見えて来て可愛いくてたまらなくなります。
因みにこの日のコノハナさんの衣装は、銀座線カラーの黄色と茶色でまとめられていて流石でした。


座学の後はヒカリエに移動し、渋谷駅周辺のジオラマと、ヒカリエから見下ろすビルとビルの間に少しだけ見える銀座線を鑑賞しました。


いよいよ渋谷駅から銀座線に乗り込んで移動です。ホームに入って来るレトロな印象の銀座線が、もうカステラにしか見えませんでした。


上野駅で途中下車し、ホームの展示などを鑑賞しながら解説して頂きました。上野駅のホームは、高級感のある大理石風の石柱など、「美術館のある街」がコンセプトだそうです。そんな上野駅のホームと、ホームの壁にある展示、ホームドアに描かれたパンダと桜の可愛いイラストなどを鑑賞しました。


銀座線は現在、全駅リニューアルを進めていて、ホームのデザイン各駅毎に違う意匠を凝らしているのでそこも見所だそうです。
余裕のあるときは時々途中下車しても色んな楽しみがありますね。
地下鉄にも車窓の風景があるということを知りました。


第2部 地元の方ならではの浅草


浅草駅に到着すると、作家や舞踏家など様々な活躍をされている浅草アリスさんが、粋な浴衣姿でお出迎えしてくれました。
まるで昭和にタイムスリップしたかの様なレトロな雰囲気が残る地下街を通り地上に出て、浅草の色々な通りを歩いて案内して下さいました。


伝法院通り、ホッピー通り、花屋敷通りなどそれぞれ特徴のある通りの見所を解説して頂き、凌雲閣(十二階)跡地を見学した後、西浅草のカフェ黒猫亭でお茶と手作りクッキーを頂きながら浅草の街のお話を伺いました。
古い歴史を持つ、日本を代表する歓楽街浅草の魅力を、浅草生まれ浅草育ちの方ならではの視点でお話しして下さいました。


浅草のお祭り、ご近所付き合い、怖い浅草、楽しい浅草、行ってはいけない浅草、ホラーな浅草など、浅草の見方が一変してしまう様な魅力いっぱいのお話を伺いました。


黒猫亭はレトロな雰囲気のステキなカフェです。また訪れてみたいと思いました。
黒猫亭の後は昼食を挟み、再び銀座線に乗って渋谷に帰って来ました。


第3部 渋谷で登山


再び渋谷に戻って来ると、歴史家であり著述家として活躍されている高山宗東さんが時代衣装に身を包んで待っていて下さいました。なんと傘は刀型です!


渋谷のまち歩きの始めは、渋谷ストリームの前に少しだけ顔を覗かせている渋谷川を見に行きました。
渋谷川が現在の渋谷駅近郊では最も低い所だそうで、それから「山登りをしましょう!」と金王神社までひたすらゆるい坂を登りました。


金王神社は現在の渋谷駅近郊では最も高い場所で、昔は渋谷氏の治めていた城があったそうです。
そう、渋谷の地名はここから来ているそうです。
最後は、金王神社の境内で渋谷についての講義が始まりました。


地形と地名から読み解く渋谷のお話を興味深く聞いた後で、金王神社からダラダラと下がる坂を見に行くと、
そこには豊かな水に恵まれて水田が広がっていた昔の渋谷の姿が見えてきました。
また、大都市になる前の「春の小川」の流れていたのどかな渋谷も見えてきます。
沢山の人が住んで発展して大都市になるには、水の恵みと地形が大きな要因になることがわかりました。


まとめ


授業全体を通してみると、昔と今のトレンドの発信地である浅草と渋谷を繋ぐ銀座線にはとても不思議なものを感じます。
偶然2つのまちを結ぶことになったのか?意図したものなのか?
銀座線、浅草、渋谷。どの講義もそれまでの見方が変わってしまうほど色んな今昔のお話を聞いて、またゆっくりと銀座線に揺られて2つのまちを歩いてみたくなりました。
一日を通しての授業でしたが、その長さを感じさせないくらい楽しい時間が過ごせました。
あいにく時折雨の降る日でしたが、生徒さんと先生方の距離も段々と縮まって仲良く歩けたことが楽しかったです。
またまち歩きがしたくなりました。
そんな充実した1日を過ごせたことに感謝しています。










(授業レポート:片山朱実 / 写真:鈴木武)