授業レポート

2019/9/13 UP

第3回 自分を探求する 働き方・生き方

[ 渋南わたしのキャリアデザイン部 ]シリーズ第3回目はco-ba shibuya※で行われました。
(※「あらゆるチャレンジを応援する」がコンセプトのシェアードワークプレイス。アットホームな雰囲気の素敵な空間です。)

今回の授業のテーマは「自分を知る」こと。

「何をしたいかよりも、どうありたいか」を考えながら、授業の最後には自分なりの答えを出してみましょうというコーディネーターの言葉とともに、授業が始まりました。
今日のゲストは、シェアードワークプレイス“co-ba shibuya”のコミュニティマネージャー吉田めぐみさん(以下グミさん)です。
授業の前半はグミさんのこれまでのお話、後半は参加者の皆さん同士グミさんを交えての対話の時間でした。

「自分を探求してますか?」
グミさんのこの問いかけから授業がスタート。



「今日はここにいる皆さんの価値観のサンプルが並ぶのが楽しみ。私の話も、正解でも押し付けでもなく、ひとつのサンプルとして聞いてほしい。」と前置きした上で、学生時代から現在に至るまでのご自身の経験を話してくださいました。

グミさんは、就職活動で悩んでいたタイミングで亡くなったご祖父様が残した「“自分”に生まれてきてよかった」という言葉に、「私もそう思える人生を歩みたい」と強く思ったそうです。
そこから、グミさんの「自分を探求する」旅が始まります。
自分のことがわからないなら、なるべく自分が関わったことのない価値観に触れる機会をつくろう!多様な価値観に出会い、自分の中で嫌なこと、好きなこと、共感できることがチューニングできれば、自分がわかるかもしれない!と思い、就職活動をやめて日本を出ます。
この頃からグミさんは、自分の中でいくつかの決まりごとをつくっていたと言います。

例えば、
・イエスマン精神(誘われたら基本ノル。思いついたことは何でもやってみる)
・自分ルール(常に目的意識と期限を設定して行動する)
・名言ノート(なるべく多くの価値観・人生観に触れる機会として記録する)

“自分ルール”にのっとり、25歳までを吸収期間として、ピースボート(世界一周客船)、語学留学やワーキングホリデー、海外インターンシップ、バックパッカーなどを経験したグミさん。日本では出会えない個性的な人々との出会いから、多様な価値観に触れて帰国。その後インターナショナルスクールのアドミニストレーションオフィサーとして就職します。
バックグラウンドの違う個性的な子どもたちがお互いを認めあっている空気感があることや、場において「個」の持つ存在の大きさ、価値を学んだとグミさんは言います。

「他人に遠慮せずに自己表現でき、自由で多様な個が受容されていく場」

そんな場を作りたいと思ったグミさんは、それを実現できる場として、現職のco-ba shibuyaコミュニティマネージャーに転職します。
「働きたくなかった私が、働く人を応援する場づくりしているんです」
笑いながらおっしゃったグミさんの言葉が印象的でした。すでに和やかな雰囲気になっている会場の様子を見て、きっとそんなグミさんだからこそできる場のつくり方があるのだと感じました。



コミュニティマネージャーの仕事については、コミュニティの循環や人と人をつなぐイメージだと、ご自身を「ハンバーグのパン粉」に例えて説明してくださいました。
自分の興味とコミュニティマネージャーの仕事の交差点を見つけ、楽しそうに活動されているのが印象的でした。

授業の後半は、グミさんのお話を受けての感想共有、質問タイム、どんな自分でありたいかを考える対話の時間へと移ります。



まずはグループで話した後、円になって感想や質問を共有しました。
数日後から新しい環境で働き始める方、明日で定年を迎える方、働きながらも自分らしさと仕事の交差点が見えず悩んでいる方など、世代も職業も違う方々が集まって、同じテーマについて話しました。



以下、参加者の方々からの質問とグミさんの答えをいくつか抜粋します。
ー変化していく自分自身と向き合いながら、次のステップに進むときにどうやって決意している?
ー異業種にチャレンジするとき、どう覚悟を決めている?
グミさん「成長って階段のようなものだと思うんです。悩み(自分と向き合う)→成長する(自分を見つける)、しばらくして、そのステージの悩み→成長、と変化していく。自分の直感を信じて、納得感を持てたときに動くこと。そして、日々の思いを周りの人に言うことも大事。口に出すと縁がつながることが多いと思います」

ー普通とは少し違う道を選んだグミさんに対し、何か言ってくる人もいたと思うが、どうして自分の道を進むことに集中できたのか?
グミさん「海外に出て多様な価値観に触れたことで、自分が選んだ道は決して外れていないと気づくことができ、どこかでホッとしている自分がいました。その後、自分はこうありたい、そのためにこの道で生きて行く、という覚悟を決めてからは、自分が納得しているので周りに言われることは気にならなかったです」

円になり皆で対話することを通して、参加者の皆さんが自分を知るために自分を語り、共感しあい、応援する、あたたかい場になりました。



最後に、「私は〇〇(な人)でありたい」と自分なりの答えを紙に書いて授業は終了。
皆さんがどんな「ありたい姿」を書いたかは、写真を見てみてくださいね。



グミさんが授業のはじめにおっしゃっていたように、授業を通しさまざまな「生き方のサンプル」に出会えた時間でした。ありたい姿のヒントは、意外と身近なところにあるのかもしれません。

そして何より、「長い間自分を覆っていた霧が晴れてスッキリした!」という参加者の方の感想の通り、自分を知り、自分の気持ちに正直に生きることって楽しいことなんだ!という当たり前のことを思い出させてくれた授業だったと思います。



(授業レポート:榊原万莉子・写真:兵藤まり)