シブヤ大学

授業レポート

2019/7/3 UP

【3回連続授業】自分で縫い上げる~この夏の浴衣づくり"2019"(第一回)

今日の授業は「自分で縫い上げる〜この夏の浴衣づくり “2019”」。3回連続授業の第一回目です。三回の授業を通して、自分で浴衣を縫い上げる授業です。

今年の先生は、和裁士のYAMAZAKI OKOさんです。



参加者は4名の方々。皆さん、この授業の申し込み開始時間がくるのを、パソコン前で待ち構えていたそうで、あっという間に4人満席になりました。やる気十分ですね。

授業は、運針に必要な指ぬき作りをするところからスタート。自分の指の大きさに合った指ぬきを作ります。

 


指ぬきができあがったら、和裁の基礎ともいえる「運針」を学びます。作った指ぬきを右手中指にはめ、ここに針の背を当てます。


 



そして針を持った右手を動かすのではなく、布を持った左手を主に動かします。こうすることで、布に対して糸を直角に縫うことができ、布がズレにくくなるそうです。 この運針。先生の説明を見ていると簡単そうなのですが、実際にやってみると結構難しいです。参加者の皆様も苦戦していました。
 


続いて、「身丈」「前巾」「後巾」といった、着物の部位の名前と、着物に関する知識を学びます。着物は男女共に左が上になる点が洋服と違うところです。なので、左前に良い柄がくるように計算して作るそうです。また、左前が汚れてしまったら、左右の身頃を入れ替えて作り直したり、襟が汚れたらその部分だけ交換することもできるようで、物を大切にする日本人の心が着物にも現れています。


 


着物について学んだ後は、いよいよ実践のスタート。今日は浴衣の背中の部分である、背縫いをします。
先ほど習ったばかりの運針を使って縫っていきます。 


  


ここからは、ひたすら背縫いをしていく時間です。
皆様、休憩も忘れて黙々と縫っていきます。


 


背縫いに集中していると、あっという間に時間が経って行きました。最後の30分で、このあと宿題として家でやってくる作業の説明。家で分からなくならないように、皆さん真剣に質問していました 。 


背縫いが終わった浴衣を持って記念撮影。3回目の授業の最後には、出来上がった浴衣と一緒に写真撮影するのが楽しみですね。私も見ているうちに、着物に興味が出てきました。

今年は着物を着て街を歩きたいと思います。

(レポート:小林大祐)