授業レポート

2019/2/14 UP

ナビサイトにはない就職先と出会おう
- 日本仕事百貨代表と大学生で「働く」を考える -

「生きるように働く」をテーマにした今回の授業。
実は、シブヤ大学として初となる大学生限定の授業です。



先生は、2000人以上の働き方に触れてきた、日本仕事百貨のナカムラケンタさんです。
まずは、ナカムラさんのお話から授業が始まります。

日本仕事百貨では、仕事の良いところだけでなく、大変なところもインタビューしています。
インタビューを掲載するときは、現地に足を運んでお話を聞いたからこそ分かる、
相手のニュアンスを大切にしているそう。
大変なところも隠さずに伝えることで、働き始めた後に「イメージと違った」と戸惑うことも防げます。


ナカムラさんご自身も、いわゆる「就活」を経験しています。
しかし、就活サイトを見て「世の中にはもっと自分が求めているものがあるのではないか」と考えたそうです。


 そんなナカムラさんは大学生たちに
「聞く言葉より思い浮かぶことを大切にしてください」と伝えます。


周囲から与えられる情報や助言に耳を傾けるだけでなく、
自分の想いや直感を大切にすることは重要だと分かっていながら難しいことでもあります。
ただ私自身、この授業を受けて難しくても自分の気持ちに正直でいることは大切だと改めて感じました。


ナカムラさんは次に、様々な働く人の生き方を6つに分けて紹介してくださいました。


①自分ごと
②贈り物
③まずやってみる
④今、ここで生きる
⑤はじめからさいごまで
⑥生きるように働く


この中で、レポートでは「③まずやってみる」をご紹介します。
栃木県鹿沼市にある、コーヒー店が舞台です。
店主の風間教司さんは、ニートになったことで「これはまずい」と考え、バーテンダー募集に応募しました。
しかし、驚くことにバーテンダーを募集していたバーはまだ完成していませんでした。

そこで、DIYで一緒にバーをつくるところから始めたそうです。
この経験から、自分の手で色々とつくれることに気づいた○○さん。
バックパッカー時代にカフェを回っていたことから、
自宅をカフェにしてしまおう!と思いコーヒー店を開業したそうです。

まずやってみることは勇気のいることで、大学生にとっては選択しにくい道だと思います。
しかし今回のお話を聞いて、まずやってみることを
自分事として考えられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ナカムラさんから生きるように働く方のお話を聞いた後、授業の後半はワークショップが始まります。



先ほどご紹介した6つの生き方の中からいちばん惹かれるものを選び、
各グループに分かれて自由に話し合います。



生徒のみなさんが一生懸命自分の考えを周りに伝える姿はとても素敵です。
そして、自分の考えを伝えるだけでなく、
他の生徒さんのお話に熱心に耳を傾ける姿勢も印象的でした。



「今、ここで生きる」を選んだグループからは、
「理想はそこ(地方など)で生きること。だけど、自分がそこに住むのは少し抵抗がある」
という意見があがりました。

この意見に対してナカムラさんは、いきなり大きなことをしようとせず、
学生のうちから小さなことを始めようと声をかけていました。

「はじめからさいごまで」を選んだグループには、
「規模の大きな会社に入ってしまうと、はじめからさいごまでできないから自分の理想と異なってしまう」
という悩みを持つ学生がいました。

このような悩みに対して、「我慢しなさい」「起業すれば良いのではないか」と
助言する人もいるでしょう。

しかし、ナカムラさんは新たな選択肢を紹介します。
それは小さな企業に就職するということです。
小さな企業は求人を出していないこともあります。
それでも気になる企業には、自分から関わりを持つ努力をすべきだと話します。



授業を通して、参加した大学生の考え方が少し変化したように感じました。
都内で生活する大学生は特に、周囲の友人と異なる道に進むことを恐れてしまうのかもしれません。

しかし、自分がやりたいこと、惹かれることから目を逸らさないことが大切であると感じました。

授業が終わった後、学生同士で談笑する姿が印象的でした。
大学生にとって、大学もアルバイトも違う同世代の人と知り合う機会は決して多くありません。

今回の授業は自分の進路を見つめることは勿論、
初対面の人と考えを伝え合う貴重な機会にもなったのではないでしょうか。



(レポート:橋本美波、写真:柴田麻友)