シブヤ大学

授業レポート

2018/12/8 UP

明日の自分をつくる「ケア」

今年は梅雨明けが早く、7月なのに35以上の猛暑日が続き、日差しも強烈です。
日が落ちても気温は下がりません。連日の暑さで「お肌のケア」も手抜きがちになっていました。



会場のcocotSHIBUYA 2Fの資生堂ビューティーサロン渋谷店。
高い天井が優雅な気分にさせてくれるヘアサロンです。

今回の講師はインストラクターの倉林竹子先生です。
http://www.shibuya-univ.net/professor/detail/1241/

「一人ひとり、肌も違うし、悩みも違います。一人一人に合わせた『肌のケア』もお伝えしたいのですが、
今回は、皆さまご一緒に、何方にでも『基本ケア』をお伝えして、実際に体験していただきます」



最初に、基本の講義です。
スライドに合わせて・肌の構造・ターンオーバー・スキンケアの必要性について説明がありました。




*美容の手引き引用
「スキンケアの4機能」
洗う=洗顔
育む=化粧水・乳液
与える=クリーム
守る=日焼け止め 

いよいよ、基本のケアを実践します。最初に自分に合う基礎化粧品をえらびます。
今回は授業に協力してくださったディシラの化粧液と乳液を使います。

化粧液を選びます。化粧液は化粧水+美容液の機能があります。
鏡の前に4つの感触シートがあり、それぞれに化粧液をなじませたコットンが並べられました。
中指と薬指にコットンを横長にのせて人差し指と小指ではさみます。コットンを正しい持ち方で使用するとすることで、肌に密着し化粧液の成分がきちんと肌の内面にしみわたり、ここちいい刺激が肌に伝わりきれいが高まります。


そして、一つずつ左手の甲・左腕・右手の甲・右腕にゆっくり・たっぷり・広げて行きます。
普段、化粧水もつけない手の甲や腕に美容液成分の化粧液をやさしくつけると、とても気持ちが良いです。
でも、何か違うみたい

「それぞれ違う化粧液が付いています。自分が一番ここちいいものを選んでください。
肌と心はつながっています。ここちいい!と感じたら、脳が活性化され、お肌がきれいになります。
お肌はみなさんそれぞれ自分のお肌です。隣の人と違っていていいのです。
自分の肌が気持ちいい種類を選んでください」

確かに4つとも気持ちいいけれど、さらっとして物足りなかったり、コッテリしすぎていたり、微妙に違います。
その中でしっとりするのがピタッきました。

次は乳液です。乳液も乳液+美容液さらに複数の機能があり、日中用は+日焼け止め+化粧下地、夜用には+夜用クリームを兼ねています。(朝も夜も2品でお手入れができます)

先に夜用乳液を選びます。先ほどの4つの感触シートの上に乳液をなじませたコットンが並べられました。
同じようにコットンを正しく持ち、ゆっくり・たっぷり・広げます。
今度は化粧液とは違うコッテリしたのがピタッと来ました。

「気持ちがいいのは、同じ種類とは限りません。化粧液と乳液で、日中用と夜用で違っていて良いんですよ」


最後に日中用乳液を4種類を比べました。今度はしっとりが気持ちよかったです。
これで、自分に合う基礎化粧品がわかりました。ついに、自分の顔で実践してみます。

ふき取り用メーク落としを染み込ませたコットンで、目から下のメークを落とします。
(時間の関係で下半分だけになりました)この時も正しい持ち方で、
メーク落とし成分が優しく触れるように肌を撫でて
……その時「ちょっと待って!」と止められました。

きれいになれるコツがあります。
肌が「ここちよいと感じる力加減」「ここちよいテンポ」で顔の中心から外側に向かって、
筋肉の走行に沿ってつけることがきれいになれるコツです。



メークを落として、すっぴんになると、疲れた肌が現れました。
先ほど選んだ化粧液をコットンに取り、肌に広げて、なじませます。ディシラシリーズはブルガリアンローズを中心に花の香がブレンドされています。上品な香りに包まれて、リッチな気分です。



次に選んだ日中用乳液を指全体で顔の中心から外になじませます。なじむころには肌が潤ってきて、ツヤとハリがでてきました。まるで出勤前です。ほんの5分前まで疲れていたのに、びっくりです!

次にファンデーションをつけます。
ファンデーションの機能は肌を美しく見せ、保護をします。今回はツヤ感のある水あり、水なし両用のファンデーションを濡らしたスポンジでつけます。顔の中心から外に向かって、一気に伸ばします。伸びの良いファンデーションで、伸ばした途端、パッと明るくなりました。

幅の広いブラシで仕上げパウダーをつけます。ブラシを頬をジグザグに滑らせます。
今までと違って中心→外だけでなく外→中心もつけることで、カバー力がより上がります。



最後にスポンジでクリームチークを取り、頬にのせます。場所は笑った時に一番高くなる所から、こめかみにかけて、なじませるように伸ばします。すると肌に立体感が出てきます。これで実践は終了です。

今回は時間の関係でファンデーション、チーク、パウダーは全員同じ色なのですが、全員なじんで同じ色には見えません。基礎から自分に合わせて丁寧に行うと、きちんと自分に合った仕上がりになるのですね。 

最後に「夏の対策」と「ストレスとスキンケア」についての情報です。




肌にダメージを与える紫外線は、4月から9月まで量が多く、強いです。この季節は先ほどの「基本のケア」にプラスして「紫外線対策」が必要です。お肌にはストレスが大敵です。お勤めの方でも、主婦の方でも、学生さんでも、それぞれストレスがあります。肌と心は繋がっています。

ぐっすり眠れると、ストレスがたまりにくく、お肌の調子も良くなります。
夏の暑い時期はビタミンB1がそしてストレスでは動物性たんぱく質が不足しがちなので、大豆や豚肉、乳製品、卵などを摂ると良いそうです。また、ストレスに強くなるライフスタイルも大事です。




平日は忙しくて運動しなかったり朝食を抜いたり、休日は遅く起きたり、つい、してしまいます。
休日も平日も同じ時間に起きたり、決まった時間に朝食を摂ったりするだけでもストレスに対しての抵抗力がつけることができます。出来るところからやってみて、今までよりちょっと時間をかけて基本のスキンケアをするのはできそうです。

肌は全員違っていて、悩みもライフスタイルも全員違います。
でも、自分に合った基礎化粧品で、基本のスキンケアをきちんと行うと、お肌はすぐ答えてくれました。お肌が気持ちよいものは、心が気持ちよい。

心が気持ちよい状態は肌を活性化し、よりきれいになれます。スキンケアと聞くと、高価な化粧品を取り入れる事も考えますが、基本のスキンケアで肌をいたわり、自分の心と向き合う事が、明日の自分らしさを作る『ケア』の第一歩と思いました。

あっという間に授業が終わりの21時です。みなさんお肌がピカピカになって、瞳もイキイキしています。
倉林先生、資生堂ビューティーサロンの皆様、参加者の皆様。どうもありがとうございました。




(レポート:高橋純子、写真:青木優莉)