シブヤ大学

授業レポート

2018/12/3 UP

はじめよう!イラスト絵日記

日記やちょっとしたメモに自分らしいイラストを添えられたら素敵だと思いませんか?
本日の授業はイラストレーターのnaohigaさんからイラスト絵日記を描くコツを教わります。


まずはnaohigaさんの普段のお仕事やイラストの道に進まれたお話を伺いました。
現在は雑誌のイラストを描いたり、ご自身の個展を開いたり、と活躍されているnaohigaさんですが、
実は、大学ではイラストとは関係のない建築学を学び、卒業後はグラフィックデザイナーとして
社会人生活を始めました。

イラストのお仕事に興味を持ったのは大学生のとき。
周囲が就職活動をするなか、自分の好きなことに素直になり、絵を描きたいと思ったそうです。
ただ、イラストレーターとしてすぐに活動を始めることは難しく、イラスト募集の専門誌に投稿したり、と地道な努力を続けました。なかなか作品が採用されず、もう無理かもしれない…と思った時に何気なくSNSに投稿したイラストが友人から反響を呼び、もう少し頑張ろう!と思う活力になったそうです。



その後、インディーズバンドに共感をした、独自の世界観で描くイラストが人気となり、現在の
naohigaさんの作品スタイルが出来上がりました。

naohigaさんが持ってきてくださった小さな手帳には毎日の記録がびっしり!出掛けた場所やその
日のファッションなど、見ていて楽しくなるページが続きます。最近では『男はつらいよ』の寅さ
んを追う寅旅日記やZINEの製作に力を入れているそうです。

どのようにしたらこんなに素敵なイラストを描けるのでしょうか?
いよいよ、みんなでイラスト絵日記の描き方を実践的に学びます。

その前に運ばれてきたのはGlorious Chain Caféのチーズケーキとドリンク。
甘いものをいただいてリラックスした雰囲気のなかでイラストを描きます。



naohigaさんによると、イラストを描くコツは気の向くままに面白いことや目についたもの描くこと。
そこに文字やコメントを添えることでイラスト絵日記が出来上がります。今日の授業のために、
描けると便利な記号やフキダシの練習用紙を用意していただきました。

集まった生徒の皆さんも思い思いに今日の出来事をイラスト絵日記にします。
カフェの装飾やチーズケーキを描いたり、先生のアクセサリーをモチーフにしてみたり。
皆さん真剣に筆を進めている姿が印象的でした。


最後はイラスト絵日記を写真にパシャリ。
窓ガラスにはnaohigaさんが描いた枠もあり、まさにインスタ映え!
上手に描けたイラスト絵日記はSNSで発信して仲間に自慢するのも楽しいかもしれませんね。



でも、自分のイラストという個性を世界に発信するって少し勇気がいること。
naohigaさんもそのような思いを持ったことがあるとしながらも、
その勇気に一歩踏み出して行動することが世界を変えるかもしれないと仰いました。


今日の授業では、イラストの描き方だけでなく、ひとりの人の生き方を知ることができました。
好きなことのために人生をガラリと変えることはチャレンジングですが、
その思いや個性がギュッと詰まっているからこそnaohigaさんのイラストは魅力的なのだと思いました。

皆さんも今日からイラスト絵日記を始めてみませんか?


(レポート:江塚仁美、写真:青木優莉)