授業レポート

2018/9/18 UP

知られざる身近な音楽~祭囃子の「いま」

【今日の授業テーマは祭囃子!】

建築士でありながら全国のお祭を巡り、全国祭囃子研究家として活動されている鈴木克哉さんから学びます。
鈴木さんは静岡県牧之原市出身で、3歳から地元のお祭に参加し、小さい頃から熱心だったそうです。
(ご自身の地区だけでなく、他地区のお祭りに自転車で駆けつけてまで参加するほど!)

お祭の魅力を知り尽くした鈴木さんが全国を巡って撮影した動画を見ながら授業が始まります。



【祭囃子はなぜ生まれたか!?】

祭の歴史は文献で遡れないほど古いようですが、「祭囃子」が出てきた歴史としては元々は労働歌のようなものだったそうです。

田遊びや田楽がその典型で、稲を植えるという単純作業に対し、人を集めて楽しい祭にしよう!という意味もあり、労働歌として祭囃子が広まったそうです。
伊勢神宮の式年遷宮などの行事もその一例で、木を切る、運ぶ、石をとる、運ぶなど一つ一つの祭に囃子があったようです。

そんな祭囃子なので、海沿いや山間部、宿場町など、地理特性によって様々な特長が出てきます。

海沿い
→ノリ、勢い重視!総じて荒い祭囃子が多く、神輿や舞も激しく動く場面が印象的!

山間部
→技術重視!伝統的な祭囃子が多く、特に小太鼓の演奏技術に惹かれます!

宿場町
→三味線を使うなど楽器にも違いが!即興曲や流行歌など新しいことに挑戦するのも魅力!

【祭囃子は江戸と京都から】

祭囃子はまず京都から発信され、その後に江戸から発信され、それぞれを中心に同心円を描く距離で、似たようなお囃子文化が育まれるという傾向があるそうです。

西へ行っても東へ行っても、似た祭囃子が奏でられている光景は不思議で、文化の伝わる面白さを知りました。

【伝統を引き継ぐだけじゃない!】

お祭は伝統を引き継ぐ!というイメージが強かったのですが、また違った一面も。

毎年祭囃子の新曲が生まれていたり、LEDライトがチカチカ光りデコトラのような山車、ビートルズをカバーする祭囃子は音楽フェスのよう。

そんな祭囃子ですが、最近では録音した祭囃子を流すという地域もあるようです。
過疎化が進み、祭囃子を演奏する人不足が原因ですが生演奏だからこそ盛り上がる面もあり寂しく感じます。

祭囃子の色々な側面を学んだところで、満を持して先生の実演です。

当日はゲストとして静岡県堀野新田優親会のるみさん、千葉県八街三区若連のまさつぐさん、ひとみさんにも御参加頂きました。

祭囃子が始まると一気にお祭ムード!
鈴木さんとるみさんが奏でる音楽と、まさつぐさんとひとみさんの舞を観て、私達も心踊ります。
お囃子が変わると雰囲気もガラッと一変する瞬間が印象的でした!

実演を観賞した後は、生徒の皆さんも参加して祭囃子体験!
希望した方々で交代しながら笛や太鼓や鐘、好きな楽器を手に取り、自由な演奏となりました。








最初は緊張しながらも、慣れてくるとリズムにのって笑顔で演奏されていたのが印象的!

殆どの方は初めての演奏だったと思いますが、祭囃子のリズムは体に根付いてると感じることのできた授業でした。

(レポート:原 貴行 、江幡祐介、菅井玲奈)