シブヤ大学

時を経て残るもの

13:30-15:10
  • 表参道ヒルズ 本館地下3階 スペースオー
  • 笠井 爾示 [写真家]、辻 佐織 [写真家]、広川 泰士 [写真家]、上野 隆 [フジフイルムイメージング株式会社 コマーシャル&フォトグラファーグループ マネージャー]、幅 允孝 [ブックディレクター・有限会社BACH(バッハ)代表]、箭内 道彦 [クリエイティブディレクター]
参加費
無料
定員
250名
参加対象
写真、記憶、アナログな文化に興味がある方

当日の持ち物
筆記用具をご持参ください。
申し込み方法
上記受付期間中、WEBフォームより抽選予約制で申し込みを受付いたします。
※抽選後にキャンセルが発生した場合は先着順で受付再開します。
※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。
【入場】教室へは、授業開始時間までに必ずお入り下さい。授業開始後の入場は制限させていただきます。なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。
【交通手段】当日、教室への交通手段は電車、バスなど公共機関をご利用下さい。近隣への配慮のため、車・バイク・自転車でのご来場はご遠慮願います。
【撮影等】会場への撮影、録音機器のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承下さい。
※1:本授業の抽選は9月1日(月)に行います。(抽選予約受付は8月31日(日)24時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、9月18(木)0時まで先着順でお申し込みを
受付いたします。
みなさんは今、カメラを持ち歩いていますか? 
持ち歩いているとしたら、どんなカメラでしょうか? 
写真のカタチ(在り方)も時代と共に大きく変化してきました。15年ほど前までは、ほとんどはフィルムを使用するアナログカメラだったのが、今ではケータイです。以前なら必ずあったアルバムも今ではCD-ROM、という人もたくさんいるでしょう。そこで、もう一度考えてみたいと思います。

「写真は私たちにとって何なのか?」

自分がとにかく残しておきたい、と願う瞬間。写真はそんな一瞬を残します。その意味を、プロの写真家とゲストスピーカーのみなさんでディスカッションしていきます。

今回の先生は、アナログ写真存続のために、日本のトップフォトグラファーが集結した『ゼラチンシルバーセッション』のメンバー、広川泰士さん、笠井爾示さん、辻佐織さんの3名。さらに、写真の専門家であるフジフイルムの上野隆さん、ゼラチンシルバーセッションを立ち上げるきっかけとなった一人、ブックディレクターの幅允孝さん、クリエイティブディレクターとして常に写真家とのクリエイティビティの追求を行なう箭内道彦さんが、ゲストスピーカーとして登場します。

【授業の流れ】
●セクション 1
「なぜ写真は誕生したのか」 
ゲストスピーカー(予定):上野隆さん
現在、主流のデジカメ。誰もが持っているデジカメですが、記録をすることにおいて、少し前まではアナログカメラが主流でした。第一章では、世界でも有名な日本のフィルムメーカー・FUJIFILMに勤務し、各地でワークショップを開催する上野隆さんに専門家としての見地をまじえながら、写真(カメラ)の歴史を簡単に解説してもらいます。  
写真はいつ誕生して、世界に広まり、日本に入り、現在に至ったのか。その歴史の流れから「写真に対する人々の想い」を考察していきます。

●セクション 2
「言葉ではなく、写真である理由」 
ゲストスピーカー(予定):幅允孝さん
本が大好きで、趣味としても仕事としても、いつも本に向き合っているブックディレクターの幅さん。幅さんからは、一読者として、またブックディレクターというプロの視点から写真に対するこだわりを話していただきます。また、幅さんは第一回GSSの立ち上げメンバー。GSSのきっかけがどんなものだったかを話しながら、写真の持つ意味を考えます。
       
●セクション 3
「あなたにとって写真とは?」 
ゲストスピーカー(予定):箭内道彦さん
「あなたにとって写真とは何ですか?」という質問を生徒のみなさんの意見を交えながらディスカッションします。それが""記録""なのか""記憶""なのか、または""時間""なのか…。改めて写真について考えることで、自分にとっての写真の価値を見いだします。

「時を経て残るもの」。それは、ただ単に「過去の記録」ということなのでしょうか? 瞬く間に変化していく世界を、写真を通して改めて考える授業です。

(授業コーディネーター:今村亮)
                                         
【GELATIN SILVER SESSION (ゼラチン・シルバー・セッション)】
今日、デジタル写真に対して「銀塩写真」と呼ばれる歴史あるアナログ写真は、世界的なカメラのデジタル化の進展により、その市場規模が急速に減少しています。それはデジタルでは表現できない銀塩写真の独特の風合いや、手間や技術を要する暗室作業の世界が失われていることでもあります。ゼラチンシルバーセッションは、銀塩写真でしか表現できない写真の楽しさ、おもしろさを広く知ってもらうことによって、次の世代のためにも銀塩写真技術や機材、フィルム、印画紙等を守っていく思いを繋げるプロジェクトです。

【注意事項:宿題について】

本授業にご当選された皆様に対して、抽選日である9月1日(月)にシブヤ大学事務局より、メールにて「宿題」についてのご連絡をさせて頂きます。皆様にご回答頂く内容は、授業中に参考意見として公表される場合がありますので、予めご了承ください。

<質問項目(予定)>
1.「この授業に出席したいと思った動機は何ですか?」
2.「あなたにとって写真とは何ですか?」

先生

[ 写真家 ]

笠井 爾示

1970年東京生まれ。多摩美術大学卒業。主にファッション誌、音楽誌などのカルチャー系雑誌、グラビア、 CDジャケット、アイドル写真集などで活躍。写真集に「TOKYO DANCE」(1997 年/新潮社)、「danse Double」(1997年/フォト・リーブル)、「波珠」(2001 年/青幻舎)などがある。国内外での個展・グループ展多数。

                       

[ 写真家 ]

辻 佐織

1971年札幌生まれ。1999年よりフリーとして活動開始。2002年、2004年 ADC賞受賞。広告を中心に雑誌のエディトリアル、CDジャケットなど幅広い分野で活躍中。最近の主な仕事としてキューピー『defe』のTV−CM、SONY 『AQUOS』、SUNTORY『野菜カロリー計画』などがある。写真集『SLOW LIFE TRAVELER』プチグラパブリッシング刊。北海道のテレビ局に勤めている妹2人と北海道のガイドブックを計画中。

[ 写真家 ]

広川 泰士

1950年神奈川県生まれ。主な個展、作品集に「Sonomama Sonomama」イル デ フランマ ギャラリー、「STILL CRAZY」P3アート&エンバイロメント、「TIMESCAPES-無限旋律-」東京都写真美術館、
「Time&tide-月・日-」脇田美術館などがある。コレクション所蔵先としてL.A.カウンティ美術館、プリンストン大学美術館、サンフランシスコ近代美術館、フランス国立図書館、東京都写真美術館 他。

                     

[ フジフイルムイメージング株式会社 コマーシャル&フォトグラファーグループ マネージャー ]

上野 隆

フジフイルムイメージング株式会社 営業本部 プロフェッショナル営業部 コマーシャル&フォトグラファーグループ マネージャー。全国で写真教室や撮影会の講師として活動中。各種写真コンテストの審査員も数多く勤める。写真展や写真関連イベントのプロデューサーとしても定評がある。写真専門誌への登場多数。日本フォトコンテスト誌に「21世紀フィルム主義」(2005年)、「リバーサルフィルム撮影入門」(2007年)連載。フォトマスター検定エキスパート取得。英国王立写真協会会員。

[ ブックディレクター・有限会社BACH(バッハ)代表 ]

幅 允孝

人と本がもうすこし上手く出会えるよう、様々な場所で本の提案をしている。原宿と羽田空港にある「Tokyo's Tokyo」や二子玉川「フォーティーファイブ・アール」などショップでの選書や、千里リハビリテーション病院のライブラリー制作など、その活動範囲は本の居場所と共に多岐にわたる。著作に『幅書店の88冊』(マガジンハウス)がある。
www.bach-inc.com

[ クリエイティブディレクター ]

箭内 道彦

1964年福島県生まれ。1990年東京芸術大学美術学部デザイン科卒。博報堂を経て、2003年風とロックを設立。2005年「月刊 風とロック」創刊。主な仕事に、タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.キャンペーン」、資生堂「uno お笑い芸人52人CM」、森永製菓「ハイチュウ」、フジテレビジョン「きっかけは、フジテレビ」など。
→http://www.kazetorock.co.jp/

教室

表参道ヒルズ 本館地下3階 スペースオー

表参道のランドマークとして親しまれてきた「旧同潤会青山アパート」の再開発事業として2006年2月にオープンした複合施設。「メディアシップ」をコンセプトとし、人、街、世界をつなぐ「メディア」として、最先端のファッション、アート、ライフスタイルを発信し、高感度な人々が世界中から集まる場となっている。
設計は、建築家の安藤忠雄氏。建物の高さは、表参道のケヤキ並木と同程度に抑え、屋上や北側壁面などできる限りの緑化をすすめている。中心となる商業施設の本館地下3階から地上3階までの6層の吹抜け空間を囲む表参道とほぼ同じ傾斜のスロープ、「第2の表参道」には路面店感覚で店舗が配置され、街歩きの楽しさを演出。歴史ある街の記憶を継承し、新たな時代のランドマークへと成長していくことが期待されている。

所在地
渋谷区神宮前4-12-10 
表参道ヒルズ 本館 地下3階 スペースオー
電話番号: 03-3497-0281
最寄り駅:東京メトロ銀座線、千代田線、半蔵門線「表参道駅」A2出口より徒歩2分、東京メトロ千代田線「明治神宮前駅」5出口より徒歩3分
JR山手線「原宿駅」明治神宮口より徒歩7分
お客様用駐車場:182台
*満車の場合もございますので予めご了承の上、ご利用くださいますようよろしくお願いいたします。