シブヤ大学

「いごいて死ぬ」の未来

14:00-16:00
  • 上原社会教育館
  • 猪狩 僚 [igoku編集長 / いわき市地域包括ケア推進課]、渡邉 陽一 [株式会社植田印刷所 代表取締役/プリンティングディレクター]
参加費
無料
定員
28名
参加対象
テーマに関心がある人、新しい切り口の「企画」を考えたい人、チームをつくり発信をすることに興味がある人

当日の持ち物
筆記用具
申し込み方法
※上記受付期間中、WEBフォームより先着予約制で申し込みを受付いたします。
※1回のお申し込みにつき1組のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。
【入場】教室へは、授業開始時間までに必ずお入りください。授業開始後の入場は制限させていただきます。なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来かねる場合がございますのでご留意ください。
【参加】授業の途中退場はご遠慮ください。「日時」に記載しております授業時間にフルで参加できるものにお申込みください。
【交通手段】当日、教室への交通手段は電車、バスなど公共機関をご利用下さい。近隣への配慮のため、車・バイク・自転車でのご来場はご遠慮願います。
【撮影等】会場での撮影、録音機器のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承ください。
※1:本授業は2018年9月29日(土)11時より先着受付です。
※2:定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2018年10月20日(土)10時まで先着順でお申し込みを受付いたします。お電話、メールでのキャンセル待ちの受付はしておりませんのでご了承ください。

こんにちは!授業コーディネーターの青木優莉です。

「老い」「病」「死」、これらのキーワードから、明るいイメージは持ちにくいですよね。
そう思っていた私に、衝撃をが訪れたのは、友人からあるフリーペーパーを見せてもらった時でした。

その名前は、「igoku」。いごく、は、いわき弁で「動く」という意味です。
いわきでいごいて死ぬ人たちのウェブマガジンです。フリーペーパーには紙のいごく、と書かれていました。そのタイトルは、「特集 いごくフェスで死んでみた!」。

”老い、病、そして死というあまり触れたくないものを敢えて取り出し、楽しんでみたら、巡り巡って「生」が輝き出した”
そんな言葉で、igoku fes2018のイベントレポートの紙面を目にしました。
私にとって想像もしたくもなかった、「老い」「病」「死」の世界のイメージが変わった気がしました。

igokuは、福島県いわき市の地域包括ケア推進課の事業なんです。https://igoku.jp

2025年。
団塊の世代が一気に75歳以上の後期高齢者になり、医療や福祉が破綻しかねない状況に陥ると懸念されています。限られた資源で高齢者をいかに支え、社会のシステムを維持していくのか。そんな課題に向き合うため、新しく創設されたのが地域包括ケア推進課です。

超高齢社会になった時の豊かさは、「選べること」である、とigokuには書かれています。

”介護施設で過ごしたい人も、故郷や自宅で過ごしたいという人も、「自分が望む場所で最期まで暮らせる」ということ。私たちは、いわき市をそんな地域にしたいのです。そのためには、医療・介護・生活支援・予防・住まいといった領域がこれまで以上に連携し、地域で過ごすことを選んだ人たちを、医療機関や介護施設にいるのと同じようにサポートしていくことが必要です。これが地域包括ケアです。”

私がこれまで見てきた行政発行の情報は、医療機関への案内、健康に関する注意喚起などのお知らせばかり。
igokuは、これまでのイメージから打って変わり、ウェブメディア、そしてフリーペーパーの情報発信から、いごくフェスのイベントでの「入棺体験会」、「シニアポートレート撮影会」まで、何だろう?と引き寄せられる切り口が並びます。


どうして、こんな風に届けられるんだろう?
「死」や「老い」をテーマにしているのに、どうしてこんなに惹きつけられるんだろう?

その秘密を知るべく、いわきに行ってお話を聞いたとき、プロジェクトチームにあるのではと思いました。
なにより、編集部のみなさんがイキイキしていたんです。私の手に取った号の編集後記、編集部の紹介がこちら。
市役所から飛び出し、地域のクリエイター、そして市民を巻き込みながら、メディアやリアルな場をつくり続けるigoku編集部。医療・介護・生活支援・予防・住まい、さまざまな分野で活動する人に焦点を当てることで、さらにいわきのまちにエネルギーを生み出しているような気がします。

今回の授業の先生に、そんなigoku編集部から編集長であるいわき市地域包括ケア推進課の猪狩さん、そしてプロデューサーの渡邉さんのお二人をお迎えします。

2018年9月18日で1周年を迎えた、igokuのこれまでを振り返りながら、どうやってプロジェクトメンバーが集い、これらの活動が生まれたのか、これからどこに向かっていくのか。

「老い」「病」「死」という誰にも訪れるけれどもなかなか向き合えないテーマと、 私たちはどう向き合っていけるのか?どんなことから始めていけるのか。

そして、このように、人を巻き込んでエネルギーを生み出す「企画」はどのように生まれ、そして続けながら、輪を広げられるのか。

授業で集まった皆さんと、一緒に学んで、考えたいと思います。
皆さんは、これからどうやって「いごいて」生きますか?

(授業コーディネーター:青木優莉)

先生

[ igoku編集長 / いわき市地域包括ケア推進課 ]

猪狩 僚

いわき市役所 保健福祉部 地域包括ケア推進課 平社員。
1978年いわき市生まれ。大学卒業後に、ブラジル留学したら、ちょっとハチャメチャな感じになっちゃって、いわき市役所に拾ってもらう。水道局(2年でクビ)→市街地整備(1年でクビ)→公園緑地課→財政課→行政経営課を経て、現職。逆立ちしても、役所の中じゃ出世できないので、勝手に”igoku”を作り、勝手に「編集長」を名乗る。

[ 株式会社植田印刷所 代表取締役/プリンティングディレクター ]

渡邉 陽一

1978年福島県いわき市生まれ。大学在学中にスペースシャワーTVにて映像制作に触れる。卒業後、(株)東北新社にてTVCM制作に携わり、色々なステークホルダーの中で物事を進める経験を得る。震災の翌年にいわきに戻り、ゼロから印刷表現の可能性を探る。現在、いわき市地域包括ケア推進課の情報発信事業”igoku”にてプロデューサーを務める。”企み”や”情報”といった無形のものを形に起こすことを生業としている。

教室

上原社会教育館

社会教育館は、渋谷区民の方々が自主的な社会教育活動を行うために建設された。社会教育活動のお手伝いをするため、社会教育に関する情報や資料を提供したり、グループ活動の相談などに応じている。大学習室兼展示室、料理室、第2中学習室、和室、和室(茶室)、託児室、音楽室、第1中学習室、印刷・サークル室、資料談話コーナー 、学習室(工芸室)、体育室 などがある。

<バリアフリーに関して>
バリアフリー設計となっております。安心してご来場下さい。

所在地
渋谷区上原3-13-8
電話:03-3481-0301
(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。授業内容や出欠、遅刻等についてのお問い合わせ、ご連絡はシブヤ大学事務局 までお願いします。)
最寄り駅:小田急線・地下鉄千代田線代々木上原駅 下車 徒歩5分。


<連絡先>
シブヤ大学事務局  
080-7507-7332
info@shibuya-univ.net