授業詳細

[ 旅する学部 ]人に会いに行く旅をしよう。@新潟県 中越地域
〜「雪山でのうさぎ猟から地域プロデュースを考える」「孫ターンで農家に!自然農とこれからの農業経営」「まるでマンガ!!な古民家カフェ開業のいきさつ」ほか〜

日時 : 2016年1月30日(土)7:30〜2016年1月31日(日)21:00
教室 : 新潟県 中越地域

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参加費 : 13,300円 定員 : 30名 参加対象 : 社会人・学生の方ならどなたでも。

【申し込み方法】右(スマートフォンは下)の[申込む]ボタンをクリックすると申込ページ(外部サイト)に移動しますので、リンク先の[チケットを申し込む]ボタンよりチケットをお求めください。
※抽選後の欠員募集にてお申込みされた方は、申し訳ありませんがマイページに反映されません。

・申込は先着順で、1月25日(月)13:00までの受付となりますが、満席となり次第、締め切ります。
・満席状況は本ページではなく、申込ページ(外部サイト)よりご確認ください。

【当日の持ち物】着替え・寝間着・タオル・歯ブラシ・洗面具・お風呂セットなど旅行に各自必要なもの、防寒着(東京よりかなり寒いです)、長靴(雪山を歩きます)、雨具、筆記用具、デジタルカメラ(スマートフォンでも構いません)。

・本授業は、2016年1月30日(土)〜1月31日(日)の1泊2日のバスツアーです。
・宿泊費、食費、体験料、施設使用料、印刷費、郵送費、決済手数料として、実費【¥13,300】を事前決済いただきます。
・本授業は旅行業法上、越後交通株式会社(観光庁長官登録旅行業第1-1417号 / 新潟県長岡市千秋2-2788-1-3F)の旅行企画・実施となります。

レポートUP



日本各地、そこの土地に暮らし働くことを選んだ”人”に会いに行く旅


自然、まちなか、歴史、文化、食べもの、お酒、暮らし、、
もちろん、そのものだけでも楽しめるけど、地元の誰かと一緒だともっと面白い。
ただの旅行じゃ見えてこない、その土地・その人ならではの、日常や仕事も見てみたい。

観光ガイドやスマホじゃなくて、その土地の人と紡ぐローカルな旅。
今回は、新潟県は中越に会いに行きます。

渋谷からの往復交通費は委託事業の予算から負担します!
よかったら一緒にどうですか?

※本プログラムは、地域の中小企業の仕事に触れる機会づくりとして、
  中小企業庁委託事業「平成27年度UIJターン人材拠点事業」として実施しております。


雪山でのうさぎ猟から地域プロデュースを考える:栗原里奈さん(移住女子 / 株式会社FARM8)


もともとは東京都内で働きながら充実した毎日を送っていた栗原里奈さん、東日本大震災でお金があってもお米が買えなかったことから、お金に依存しすぎた暮らしに違和感を覚えました。その後、良縁に恵まれて結婚を機に川口へ移住、そして、出産。川口に暮らす人たちの、食べるものはもちろん、壊れたものや無いものも自分の手でなんとかする”生きる力”の強さに感動し、自身も川口での暮らしを楽しみながら、イベント企画やブランディング、講演、執筆活動に邁進。”地域を食べる”をデザインする「株式会社FARM8」に所属しながら、食を中心とした新潟県の文化の発信に努めています。FARM8は、循環する地域の食文化や暮らしが社会の新しいライフスタイルを創り出すと考え、「地域」と「食」を切り口に地域の魅力的な価値を次世代につなげていくための事業を展開する新進の企業です。
栗原さんの住む長岡市川口は2〜3m超えは当たり前の豪雪地。冬の貴重なタンパク源は山にいるイノシシやウサギなどをこの地の人々は自ら狩猟してきました。現在でも、他の地域では見られない「ウサギマンマ(混ぜごはん)」が郷土料理として残っています。
ここ川口のジビエ肉は有名シェフから「こんなに本来の肉質もよく、撃ち所もいい食材は日本で他にない!」と言われるほどです。そんな良質な肉を傷めない猟師の腕は、この地ならではの食の地域資源です。しかし、このウサギ猟の技術と文化はこのまま高齢化が進むと失われてしまいます。この魅力的仕事を絶やしてはいけないと、栗原さん自身もこの秋に第一種猟銃狩猟免状を取得し新米のハンターとなりました。今回の旅では、食を通して地域をプロデュースする栗原さんのお話を伺うとともに、地元の猟師の皆さんとうさぎ猟を体験します。



孫ターンで農家に!自然農とこれからの農業経営:刈屋高志さん(刈屋さんちの安心野菜)


長岡市栃尾の山間にて、無肥料・無農薬で農業を営む刈屋高志さん。栃尾の地は、冬になると日本海からやってくる雪雲が山にぶつかり、植物の成長に不可欠なミネラルをたっぷり含んだ雪を降らせ、春になると守門山から冷涼な雪解け水が地を潤し、夏場は昼夜の寒暖差が10℃を超える、野菜がおいしくなる条件が揃った地域です。刈屋さんは母方の祖父母が暮らすこの地にUターンならぬ”孫ターン”して農家になりました。
母方の実家は16代続く農家ですが、両親は新潟市内、親族もみんな都会暮らし、農業を継ぐ人がいませんでした。ある時、刈屋さんが栃尾を訪れ、祖父母と一緒にフキノトウ採りをしていた時、ふと棚田を縫って流れ落ちる水路に目がいきました。その時、それまで風景にすぎなかった棚田が、実は先人たちによって見事にデザインされていたことに気付いたそう。この棚田を耕作する祖父母ももうじき80歳、このままでは先人たちが切り開いてきた土地が耕作放棄地になってしまう。誰が後継者になるのだろう? 「捨て置けない」と感じた刈屋さん、農業はまったくの未経験でしたが、弟さんを誘って「刈屋さんちの安心野菜」を立ち上げます。
刈屋さんはただ就農しただけでなく、農業に対して”考え”がありました。刈屋さんたちは在来種の枝豆やナスをはじめ、土地に合った野菜たちを旬に合わせて多品種育てています。ただ刈屋さんの場合「野菜をつくる」というより「野菜が育つための環境をつくる」と言ったほうが合っているかもしれません。その地域の気候や土壌など環境にあった野菜の品種と栽培方法を模索し、その野菜が持つ一番の美味しさを引き出せる手法を試行錯誤されています。その様子はFacebookやブログでも情報発信されており、野菜の成長過程や農業ビジネスの苦労や成功、刈屋さんご兄弟の奮闘ぶりが綴られ、そのプロデューサー的な視点から、単なる”就農”に留まらない、これからの農業経営〜6次化への取組の具体事例が窺えます。
こうして作った野菜を、おいしくて安心な野菜を求め、理念に共感してくれる個人や飲食店へ届けたいと独自の販路を開拓し、その栽培・提供方法が認められ、伊勢丹の伝統野菜コーナーや、旅する八百屋「warmerwarmer」でも扱われています。当日は新たな農の仕事づくりと移住暮らしのお話とあわせて、初日の夕食では刈屋さんのおいしいお野菜をいただきましょう。



まるでマンガ!!な古民家カフェ開業のいきさつ:
渡邉紗綾子さん(カフェ澁い-Shibui- / カールベンクス&アソシエイト有限会社)


2014年3月に十日町市松代という地域を知って惚れ込み、6月に移住。そこからまだ丸1年も経たない内に2015年5月には古民家カフェを開業、8月には家を買う。そんな、まるでマンガ!なスピード展開をしているのが渡邉紗綾子さん。移住を決めた時には自動車免許を持っていなかったので、慌てて合宿で取りにいったのだとか。
東京の真ん中で生まれ育った渡邉さん、10代の頃にアメリカはオレゴン州に3年間留学し、D.I.Y.精神だったり、”オーガニック”や”サステナブル”といった考え方に身近に触れました。帰国後は大学を経て都内で就職し、飲食店やイベント運営会社で働いていましたが、日々仕事に追われるうちに「早く東京を脱出しなくては」という危機感が募っていったという。「東京にいる私は”生き物”として弱い。都市の消費社会のただ中にいて、なにも生み出せていない自分から抜け出したい」そう思って候補地を探し、「ここで生き延びられたら、どこでも生きていけそう」と雪深い松代への移住を決めた。ただ、まさか松代へきて飲食店を開くことになろうとは夢にも思っていなかった、と。
「カフェ澁い-Shibui- 」の名前は、30年以上前から松代に暮らす古民家再生建築家、カール・ベンクスさんの作品集『澁いDesign』からとりました。というのも、カフェの建物はもともとカールさんが明治期からの古い旅館を蘇らせたもので、2階を事務所として利用していて、1階はいつか飲食店のような開かれた場所にしたいと思っていたそう。カールベンクス&アソシエイトは、築100年以上の古い民家の骨組みだけを生かして、それ以外は新築の家と同様に建て替える熟練企業。海外からの問い合わせにも対応するために、カールさんが出した英語のできる事務スタッフの求人に渡邉さんが応募し、ずいぶん話が転がって事務スタッフではなく飲食店の店主となった現在に至ります。マネジャーとして店舗経営する中で、実際に営業しないと見えてこない地域で生きていく面白さや、東京では感じることのできない仕事観ややりがいと向き合いながら事業展開されています。
多分に”セレンディピティ”に満ちた渡邉さんの話、そのまま真似はできませんが、「地域での仕事のつくりかた」のヒントに溢れています。



その他のハイライト


今回訪れるのは、2004年に起きた最大震度7の「新潟県中越地震」を乗り越え復興してきた地域です。復興を進めるスローガンとして”夢を語ること”を掲げた小千谷市若栃「わかとち未来会議」の細金剛さん。東京からUターンして「小千谷市産業開発センター」に転職し復興支援事業に取り組みながら、父・剛さんと、ときに協力しあい、ときにぶつかりあいながらも地域づくりに取り組む細金創さん。震災の後、外部からの移住者を迎え入れることに成功し、限界集落からの脱出を成し遂げたことで”奇跡の集落”として知られる十日町市池谷へ、大手コンサルを辞して一家で移住し、現在「NPO法人 十日町市地域おこし実行委員会」の事務局長として、事業による集落存続問題の成功モデルづくりに取り組む多田朋孔さんにも会いに行きます。
また、食のハイライトとしては、刈屋さんの野菜や、川口の猟師の皆さんによるジビエを活かした郷土料理の他、生活用水の入らない清涼な山の水だけで育てられる棚田のお米もとてもおいしいです。



旅の流れ(予定)


1日目:2016年1月30日(土)  ※食事:朝× → 昼△(各自実費) → 夜◯(参加費内/お酒込み)

07:00 受付開始(集合場所は渋谷駅周辺、開催1週間前頃にお知らせします)
07:30 渋谷発(バス内で、自己紹介・ガイダンス・地域の紹介)
11:30 昼食 @越後川口IC
13:00 中越着
     〜 着替え&オリエンテーション @川口古民家
   【雪山でのうさぎ猟から地域プロデュースを考える】
    [事業体験] 地元猟師の皆さんとうさぎ猟
15:50 バス移動
16:00 [事業体験] 解体見学 @川口古民家
16:50 バス移動
17:00 川口温泉入浴
18:20 バス移動
18:30 宿「川口古民家」着(長岡市川口中山1240-1)
     〜 夕食(ウサギマンマなどの郷土料理や、刈谷さんの野菜など)
     〜【”食べる・暮らす・生きる”を伝える仕事】
       [ヒアリング] 移住女子/株式会社FARM8 栗原里奈さん
     〜【孫ターンで農家に!自然農とこれからの農業経営】
       [ヒアリング] 刈屋さんちの安心野菜 刈屋高志さん
     〜 懇親会(地域の方々も交えて)
22:00 就寝


2日目:2016年1月31日(日)  ※食事:朝◯(参加費内) → 昼◯(参加費内) → 夜×

08:00 朝食(地元の美味など)
09:00 バス移動
10:00【限界集落からの脱却】
    [ヒアリング] 十日町市地域おこし実行委員会 多田朋孔さん @飛渡公民館
11:15 バス移動
12:15 昼食(カフェ澁い-Shibui-にて)
     〜【まるでマンガ!!な古民家カフェ開業のいきさつ】
       [見学・ヒアリング] カフェ澁い-Shibui-/カールベンクス&アソシエイト有限会社 渡邉紗綾子さん
13:30 バス移動
14:30【親子で取り組む地域づくりのリアル】
    [見学・ヒアリング] わかとち未来会議 細金剛さん・細金創さん
16:00 振り返りワークショップ
17:30 中越発
21:00 渋谷着(予定)
    ※当日の交通事情等により、到着時間が変更となる場合があります。


なお、交通費を委託事業予算から負担するかわりに、この旅には”宿題”があります。
旅の後、今回の旅で”グッときたこと”について、写真1枚と400字程度の文章をお送りください。
地域の皆さんにフィードバックするとともに、
記念にご参加された皆さんにもフォトブックにしてお送りいたします。
また、いくつかはシブヤ大学Webサイト「旅する学部」特設ページに掲載させていただきます。



今回、会いに行く人々


・栗原里奈さん(移住女子/株式会社FARM8)
・刈屋高志さん(刈屋さんちの安心野菜)
・渡邉紗綾子さん(カフェ澁い-Shibui-/カールベンクス&アソシエイト有限会社)
・多田朋孔さん(NPO法人 十日町市地域おこし実行委員会)
・細金剛さん(わかとち未来会議 代表)
・細金創さん(一般財団法人 小千谷市産業開発センター)
・宮日出男さん(猟師/養鯉)、ほか地元猟師の皆さん           ...and more!!



(授業コーディネーター:日野 正基・榎本 善晃 / 企画監修:特定非営利活動法人ETIC.)



今回の教室 :
「新潟県 中越地域」

新潟県の中部に位置するこの地域は、約10年前の新潟県中越地震をきっかけに農山村の過疎高齢化問題が一挙に顕在化し、特に被害が大きかった地域では震災前の半数まで世帯が減ってしまいました。しかし、それでもなお、自らのふるさとを守り続けるため、魅力あふれる山の暮らしを残し続けていくために、様々なつながりをつくり交流活動を行ってきました。結果、体験交流・ツーリズム、直売所や農産加工、農家レストランなどの活動が盛んに生まれています。