こころ便り。
～道具を選ぶ。手紙を書く～

家に帰って、ポストを開ける。あてもないのに“何か”を期待している自分がいる。きっと、温もりを持った昔の“記憶”がそうさせるのかもしれない。
好きな人からの年賀状、友人からのバースデーカード、両親からの手紙。いつからだろう、ポストが意味のないチラシと明細書ばかりで埋もれるようになったのは…

携帯やPCはおろか電話もなかった遠い遠い昔から、人は誰かと会いたい時、近況を知りたい時、何かを願う時、紙にその想いをしたためて、様々な手段で相手の元へと届けていました。馬や飛脚、あげく鳩にいたるまで。そこまでするほど伝えたい想いを託したものが「手紙」だったのです。

今回の授業では、そんな手紙の持つ歴史的背景からその役割を学びながら、今の時代にも即した手紙の書き方をご提案します。また、上質な大人が携えるモノとしてどのようなツールが必要か、といった視点での「道具選び」も考えてみたいと思います。

思えば、メールという手段ができたから、寂しいポストになったのではないのかもしれません。今みたいな時代だからこそ、「手紙」は単なる内容を伝えるだけではなく、そこにかけたであろう時間を想像して、より嬉しくさせるもの。

まずは、自分から誰かに手紙を書いてみる。
そうすればきっと、家のポストの意味は変わってくるに違いありません。

【注意事項】
※1：本授業では、実際に手紙あるいはメッセージを誰かに宛てて書いていただきます。
送りたい方の住所を控えてお越し頂きますようお願いいたします。

※2：メッセージを書くカードや封筒は先生のアドバイスもいただきながら、お店で選びます。豊富な種類の記念切手も販売しています。それらの購入代金は実費となりますので、レジで直接お支払い頂きますようお願いいたします。
カード価格は40円から、様々な種類を選んでいただけます。