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近井祐美子さん
(ボランティアスタッフ)“生徒さんは、普段は接点のない人ばかり。
「伝える」ことの勉強にもなったし、
もっと自分の考えをいろんな人に聞いてもらいたいと
思うようになりました。”
日頃は幼稚園の先生として働き、シブヤ大学には月に1度、ボランティアスタッフとして関わっている近井祐美子さん。授業で先生をしたこともある彼女に、シブヤ大学で経験したことについてお聞きしました。
シブヤ大学を知ったきっかけは何ですか?
もともと、学長の左京くんと友達だったんです。で、「シブヤ大学」っていうのをやろうと思ってるのを知って、
いろんな人が来て、いろんなものを提供するっていいなって思って手伝うようになって。
ボラスタ(ボランティアスタッフ)を続けてるのは、すごく「人と接するのが好き」だから。初対面の人とか特に好きですね。
初めて会うって、ドキドキっていうよりもウキウキする。この人何を秘めてるんだろうって。しゃべらない人にしゃべりかけるのとかがすごく好きです。
今ね、妊娠していて、ホントはつわりが酷くて、一人でいたりとかすると凄い。
だけど、こうやって人と会ってると無くて。家族が一緒でもそうだし、仕事の現場でも、
誰かが一緒にいると絶対来ないの。多分、私は人といると楽しいんだよね。
人と接しているときが、きっと一番自分らしいんじゃないかなぁ。
だから来てくれた生徒さんに「いいなぁ、シブ大って。」って思ってもらえるとやっぱり嬉しくて、
優しい気持ちで帰ってもらえるようにしたいな。それでまたリピートして来てもらいたいって思うんですよね。
授業の先生をしたのはどうしてですか?
最初は左京くんが言い出したんです。「やればいいじゃん」みたいな。その時期は授業がちょっと少なくて、ボラスタもどんどん先生になっていくといいって話も出ていて。で、私も「じゃあ、楽しそうだからやらせてもらおうかな」って感じで。
準備には数ヶ月かかったかな? 褒め方とか、叱り方とか...人対人のコミュニケーション全体をテーマにして、自分が人とのコミュニケーションに大事だと思っていることを7つ挙げて最後に話しをして終わったんだけど。すごくいい時間だったと思う。普段は職場の先輩や後輩、子どもたちのお母さんとか、ほぼ幼稚園の中でしか話さないから、職場とも関係なくて、知り合いでもない人に自分の意見を言うってすっごく緊張しましたけど。
それと打ち合わせで授業コーディネーターの川村庸子ちゃんと話していく中で「押し付けはよくないね」って話になって。私は意見をけっこうハッキリ言うタイプで、でも前から「私はこう思うけど、他の人はどうかわからない」って言うようにはしていました。けどちょっと言い方が強めだから、授業では「こういう風にするといいんじゃないかなって私は思います」ってやわらかく言うように気をつけて。あとは板書じゃなくて画用紙に書いておいて、それを見せることでやんわりした感じになるようにしたりとか。
勉強にもなりましたよ、人にこうやって伝えるとすんなり入っていくんだなって。やっぱり大人ですしね、相手は。生徒さんにはおじさんから若い方までいて、その、いろんな層に伝えるって、やってみないとわかんないって思いました。その場で顔を見て「あ、ちょっとみんなの表情が硬いってことは、これはあんま伝わってないかな。ちょっと言い方を変えてみよう」とか考えて。それとこっちが楽しくなくても笑顔で話すと、みんなも自然と顔がほころんで、そうなると話がすんなり入ってくだろうな、って、笑うように心がけたり。そういう伝え方って、仕事で身についていて何となくは解っていたことだけど、でも緊張したよ、やっぱり。ひどかったー、始めの5分の私(笑) でも、またやりたいですね。
授業をしたことで自分の中で何か変化したことはありますか?
私はたくさんの子どもたちを見てきたから、彼らの振る舞いとかで当たり前に受け入れていることも多いんですね。でも授業の時に子どもたちのことを話したら、その内容にびっくりされて。
それで、もっと子どもに対しての自分の考えや想いをアウトプットしたいなって思うようになりました。授業をするまでは人前で話すことって仕事以外では無かったけど、もっといろんな層の人に聞いてもらいたいって気持ちが強くなったかなって思います。
もう一度授業をやるとしたら、初めての授業は庸子ちゃんに一から十まで引き出してもらった感じだったから、今度はホントに自分で考えて、答えが出たらやりたいですね。
「親子で来てもらって遊ぶ」っていうのはけっこう簡単にできると思うけど、それじゃ仕事と変わらないから、一歩踏み込んだところがいいな。子どもが関わるならね。
1978年生まれ。2年保育で入園した幼稚園で出会った先生に憧れ、幼稚園の先生になりたいと夢を抱く。2001年3月、大妻女子大学家政学部児童学科を卒業、幼稚園教諭第一種免許・保育士資格を取得。同年4月より大田区の私立幼稚園で念願の幼稚園教諭としての毎日を過ごす。シブヤ大学にはボランティアスタッフとして参加している。
(2009/06/04 | インタビュー 松本典子 | 撮影 oyabin SATO 親瓶さとう 他)
インタビュー一覧
- 生姜塚理恵さん(授業コーディネーター、ボランティアスタッフ)
- 加藤慎康さん(大ナゴヤ大学 学長)
- 高田誠一さん(シブヤ大学 学生)
- 杉山あゆみさん&子竜くん(シブヤ大学 学生)
- 松本初夏さん(ボランティアスタッフ)
- 吉田安廣さん(恵比寿ガーデンプレイス勤務、恵比寿キャンパスサポーター)
- 佐藤隆俊さん(授業コーディネーター)
- 松田高加子さん(「映画音声解説ゼミ」先生)
- 岩佐堅志さん(街の先生、雅楽演奏家)
- 大谷紀子さん(シブヤ大学学生、ココロゼミ生)
- 新谷比佐さん(恵比寿キャンパス 授業コーディネーター)
- 嶋村千夏さん(ボランティアスタッフ、畑ゼミ「tane」代表)
- 上田晋さん(恵比寿キャンパス 運営スタッフ)
- 西村信子さん(シブヤ大学学生、シブヤ補講)
- 近井祐美子さん(ボランティアスタッフ)
- 河村めぐみさん(アサヒビールお客様生活文化研究所、ビール醸造ゼミ仕掛人)
- いしのももこさん(「子供限定授業作り 食育ゼミ」ゼミ長)
- 原田萌さん(シブヤ大学学生、シブヤ大学キャンパスマップつくり隊 隊員)
- 野原邦彦さん(音声解説ゼミ生、シブヤ大学の作り方学科生)



