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原田萌さん
(シブヤ大学学生、シブヤ大学キャンパスマップつくり隊 隊員)“つながりたい人や場所との関係は
自分で切り拓いていく、マップ隊をきっかけに
変わっていきたいと思っています”
シブヤ大学に関わるようになったのは授業の先生をしたのが始まりという原田萌さん。現在では生徒としてだけでなく「シブヤ大学キャンパスマップ」の作り手「マップ隊」の一員としても活動している彼女に、シブヤ大学に足を運ぶようになったきっかけについてお聞きしました。
シブヤ大学に関わるようになったきっかけは何でしたか?
大学院のゼミでシブヤ大学の「メイキング・オブ・『シブヤ検定』」っていう授業の先生をやったのが始まりでした。
大学院のゼミは「都市の歴史」がテーマなんですけど、まだ誰も調査とかしたことのない東南アジアなどの都市に行ってひたすら全部の道を歩いて、その街に大事な建物がどれだけ残ってて、今どうゆう状態かっていうのを記録していくようなことをメインにやっています。その中で私はそれぞれ渋谷区内で半径1キロの範囲を歩き回って調査したり、それを社会に役立てるために小学生と一緒に街を歩いて、自分の街の宝物について考えるというワークショップをしていて。
で、せっかく同じ渋谷区で活動しているんだからということで、シブヤ大学と一緒に授業をすることになったんです。でもそれまでシブ大の授業を受けたことがなかったので先生がどんなポジションなのかも全然わかんなくて、もうドキドキでした。
先生をやってみて、シブヤ大学をどう感じました?
シブヤ大学の関係者で最初に知り合ったのが授業コーディネーターの川村さんだったんです。彼女は私の知らない世界をいっぱい知ってて、すごくカッコいい。シブヤ大学もいろいろなジャンルの人が先生になって、全然違う世界の話をたくさん聞けるのがすごいなーって思って。
それまでの私は大学の殻の中でしか人に会うことも無かったけど、いろいろな人に直接会えるのっていいなって感じました。
街歩きもそうなんですけど、自分の中では「直接」ってことがすごく大事なんです。コンピューターで景観分析をしたら絶対悪い印象っていう建物でも実際に行ったら街の人に大切にされてたり、ただの四角いコンクリートの箱みたいな家でも思い出がたくさんあったりする。ヴァーチャルではわからない想いとか温もりを、歩いて見てるといいなって感じる。
なので今は生徒としても授業に出てますよ。抽選が当たらないのですごく時々ですけど(笑)。働くことの意味について考える授業とか、それから2月に恵比寿キャンパスでやった、水野さんの授業にも参加しました。
シブヤ大学って自分の原体験に近いにおいがするんです。私は一人っ子で母が外で働いているので、小さい頃はいつも近所の家にお世話になっていて。その時にお金を払ってないけど絵を習ったり、横浜で外国人もたくさんいたから英語を教えてもらったりしてたんですけど、シブヤ大学も何かそういう、お金じゃなくてココロでつながっている感じがいいなって思っています。
「シブヤ大学キャンパスマップつくり隊」に参加しようと思ったのはなぜですか?
「シブヤ大学キャンパスマップつくり隊」っていうのは渋谷区にある「ずっと続いてほしいお店」や「素敵な人がいるところ」を紹介する地図をつくっているグループなんですけど、ゼミのプロジェクトで街を歩き回ったとき、渋谷に住み続けている人がいっぱいいることにびっくりしたんです。それまで渋谷って新しい街だって思っていたけど、中心地の周りにはまだコミュニティが残っている。そういう人と人とのつながりって大事にしていきたいって感じたんです。
でも調査はあくまで調査だから「こういう店がありました。」の報告で終わっちゃう。もっとお話聞きたい人がいっぱいいたし、地域のいろいろな、普通に暮らす人たちと直接知り合いたかった。そう思っていたら『シブヤ検定』の授業の後の飲み会で「シブヤ大学キャンパスマップつくり隊(マップ隊)」隊長の中里希さんやメンバーの親瓶さんから「マップ隊」について聞いたんです。
私は今までだったら「こういう人と仲良くなりたい」って思ってもそれで終わっていたけど、「マップ隊」は自分のアンテナにひっかかったお店や人を自分で取材に行ってウェブで紹介する。居心地のいい場所や会って話を聞きたい相手にどうしたらつながれるかを考えて、自分で切り拓いていっている。今までの自分は進路を「選んで」きたけど、そうやって道を「創って」いるのが素敵だなって思ったんです。
「マップ隊」への参加は自分から動いていくきっかけにしたいんです。シブヤをもっと開拓したい。自分の居場所を作って、それをシェアしたい。行きつけのお店とかが欲しい。どこかに行ったら知ってる誰かが必ずいるっていう風に、街の中に知り合いが欲しいってずっと思ってました。だけどこれからは思っているだけじゃなくて積極的に関わって、街の人たちとのつながりを自分で創っていきたい。そう思っています。
1986年生まれ、横浜出身。大学院生。2008年10月に行われたシブヤ検定の授業で先生になったのをきっかけにシブヤ大学に関わりはじめる。現在では生徒としてだけでなく、「シブヤ大学キャンパスマップ」の制作を行う「シブヤ大学キャンパスマップつくり隊(マップ隊)」の活動にも参加している。
(2009/04/09 | インタビュー 松本典子|撮影 竹田芳幸)
インタビュー一覧
- 生姜塚理恵さん(授業コーディネーター、ボランティアスタッフ)
- 加藤慎康さん(大ナゴヤ大学 学長)
- 高田誠一さん(シブヤ大学 学生)
- 杉山あゆみさん&子竜くん(シブヤ大学 学生)
- 松本初夏さん(ボランティアスタッフ)
- 吉田安廣さん(恵比寿ガーデンプレイス勤務、恵比寿キャンパスサポーター)
- 佐藤隆俊さん(授業コーディネーター)
- 松田高加子さん(「映画音声解説ゼミ」先生)
- 岩佐堅志さん(街の先生、雅楽演奏家)
- 大谷紀子さん(シブヤ大学学生、ココロゼミ生)
- 新谷比佐さん(恵比寿キャンパス 授業コーディネーター)
- 嶋村千夏さん(ボランティアスタッフ、畑ゼミ「tane」代表)
- 上田晋さん(恵比寿キャンパス 運営スタッフ)
- 西村信子さん(シブヤ大学学生、シブヤ補講)
- 近井祐美子さん(ボランティアスタッフ)
- 河村めぐみさん(アサヒビールお客様生活文化研究所、ビール醸造ゼミ仕掛人)
- いしのももこさん(「子供限定授業作り 食育ゼミ」ゼミ長)
- 原田萌さん(シブヤ大学学生、シブヤ大学キャンパスマップつくり隊 隊員)
- 野原邦彦さん(音声解説ゼミ生、シブヤ大学の作り方学科生)



